内容説明
魔法の世界へようこそ。不思議に満ちたファンタジー世界をあざやかな語り口と魅力的な挿絵で贈る。オリジナル・ゲール語からの完訳版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
湯飲み猫
6
シンデレラや白雪姫、眠り姫がごちゃ混ぜになったような話もあって、さて、これが原型なのか、それともこの本の作者がアレンジしてごちゃ混ぜになったのか。三枚のお札によく似たやりとりもあって、人の心の奥底は繋がっているのかもと思えてきます。昔話は、洋の東西問わず面白い!2013/09/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
5
ケルト人農民から採取した物語。色々な国の昔話には類話が多いと改めて感じる。『 コンラと妖精の乙女 / グリーシュ / ボリアウンの野原 / 角の生えた女 / コナル・イエロークロウ / ハドンとダドンとドナルド・オニアリ / ミズファイの羊飼い / デルドレ―の物語 / ムナハーとマナハー / 金の樹と銀の樹 / オトゥール王と鵞鳥(がちょう)/ オルウェンの求婚 / ジャックと仲間たち / 妖精のギャノンとグラガハ・ガイレ / 語り部のあやまち / 海の乙女 / ノックメニーの伝説 →2025/10/02
rumi
3
妖怪もののけに親しんで育った私にはケルトの妖精達もスッと身近なものに。民話伝承モノはそこに潜む人々の心や意志を感じられるから好きだな。2013/01/12
nanako
2
シンデレラの元になったのではないかと思われるほどよく似た物語が出てきました。もし本当だとすると、物語って偉大です!小さな短編の物語が、いつか夢の国の真ん中に大きなお城を建ててしまうのですから。あと、愛の物語が多くて素敵でした。自分の命がどうなってもかまわないほどの愛の強さに、自分は果たしてそこまで愛せるだろうかと、登場人物と重ね合わせて考えてみたりしました。、相手が亡くなると悲しみでその恋人までが死んでしまう話は悲しいですが、やっぱりロマンティックで素敵です。2012/09/02
夏葉
2
御伽噺といえばお決まりのパターン、という先入観があったけれど、その「お決まり」を感じさせない豊富なバリエーションの物語がてんこ盛り。 お国柄なのか、本当は怖い昔話ということなのか、敵を許してやりましたではなく敵を騙してぶっ殺しましたという〆が多いのが意外。 全体的に機転が利き根性が座ってるのは女というのも面白い。 二巻も見つけて読みたくなった。2011/07/11