内容説明
世界的に見て、企業や組織に関わるリスクマネジメントのあり方は、かつてのネガティブなそれからより総合的で、よりポジティブなそれに、また企業価値向上にいかに貢献させるかという方向に変化しつつあり、この面ではわが国のリスクマネジメント能力は発展途上の段階にあるといえる。本書の主要な目的は、こうした問題意識と世界動向のなかで、わが国における特に企業のリスクマネジメントのあり方を、オーストラリアや英国における現代的なリスクマネジメントの考え方や最新動向を踏まえ論じることである。
目次
第1章 リスクとリスクマネジメントの変遷
第2章 現代企業のビジネス・リスク環境
第3章 企業価値創造型(現代的)リスクマネジメントの登場
第4章 企業価値の基本構造とリスク―概念と事例
第5章 企業価値創造型リスクマネジメントの特徴
第6章 企業価値創造型リスクマネジメント・プロセスの特徴
第7章 リスク情報の開示と企業価値(現代的リスク・コミュニケーション)
第8章 企業価値創造型リスクマネジメントの企業導入と課題
補章 リスクの理解
著者等紹介
上田和勇[ウエダカズオ]
1950年生まれ。1974年早稲田大学商学部卒業、安田火災海上保険(株)入社、1976年同社退社。1979年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了、1982年同博士課程修了。1982年専修大学助手、1984年専任講師、1987年助教授、1993年教授、現在にいたる。1995年商学博士。1995年~1996年ロンドンシティ大学客員研究員、シドニー保険研究所に籍をおき調査。2002年2月~2002年4月オーストラリア、ニュージーランドのリスクマネジメント規格(AZ/NZS4360:1999)中心に実態調査。日本リスクマネジメント学会(常務理事)、日本保険学会に所属。日本学術会議経営学研究連絡委員。平成16年日本リスクマネジメント学会賞受賞
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感想・レビュー
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