文春文庫
こころの王国―菊池寛と文藝春秋の誕生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167431150
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

菊池寛先生の秘書になった「わたし」。流行のモガ・ファッションで社長室に行くと、先生はいつも帯をずり落としそうにしてます。創刊された「モダン日本」編集部では、朝鮮から来た美青年・馬海松さんが、またわたしをからかうの―。昭和初年、日本の社会が大変貌をとげる中で、菊池が唱えた「王国」とは何だったのか。

目次

忙中閑、ありやなしや
謎の美青年
かそけきモダン
白い蛇の行方
霜月酉の市
粋な黒塀
荒浪の音
悪戯と傷
接吻せず
木村屋のジャムパン
焦燥の京都
葬式に行かぬ訳
夏目漱石の一件
曇天の風景
憧れの愛蘭土
土曜日のマチネ
淋しい遊民
十年後の日本
滅びの予感
王の孤独

著者等紹介

猪瀬直樹[イノセナオキ]
作家。1946年、長野県生まれ。『ミカドの肖像』(86年)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『日本国の研究』(97年。文藝春秋読者賞受賞)は、政界の利権、腐敗、官僚支配の問題を鋭く突き、小泉首相から行革断行評議会委員、道路公団民営化推進委員に任命される契機ともなった。また、メールマガジン「日本国の研究」を主宰、政府税制調査会委員、東京工業大学特任教授など幅広い領域で活躍。2007年6月、東京都副知事に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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