出版社内容情報
東南アジア諸国は経済発展も目覚ましく、また、親日的でもあり、進出を考える日本の消費財企業も多い。しかしながら、各国の市場では「華人系地場財閥企業」と「欧米系外資企業」による製品が席巻するのみならず流通も支配しているため、撤退してしまう企業も極めて多い。
このような状況の下、2004年から食品製造業を中心に、東南アジアにおける日本企業の活動を調査してきた著者は、この2大プレイヤーに対抗するための、日本の製品の技術的差別性を活かした「弱者」の戦略を提示する。東南アジアも先行組・後行組と大きく2つに区分される中、それに即しきめ細かい検討がなされ、実務者への有用性は極めて高い。
目黒 良門[メグロ ラモン]
著・文・その他
目次
第1章 東南アジア市場の「成熟化」と「同質化」
第2章 流通戦略構築のための考察枠組み
第3章 参入カテゴリーと参入基本戦略の選択
第4章 流通戦略構築の要としての製品化手法
第5章 東南アジア市場におけるバリューチェーン
第6章 バリューチェーン構築に向けた「現地ディストリビューター」の活用
第7章 戦略インプリケーション
第8章 東南アジアの同質化・未同質化市場への参入ケース―現地日系企業でのインタビュー調査をもとに
補論 グローバルマーケティングと株主中心主義の罠―日本マクドナルドに見る“マーケティング投資の失敗”
著者等紹介
目黒良門[メグロラモン]
早稲田大学法学部卒業。早稲田大学大学院社会科学研究科修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得退学。現在:東京工科大学大学院ビジネススクールアントレプレナー専攻専攻長・教授。専門:マーケティング戦略、流通戦略、グローバルマーケティング(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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