出版社内容情報
ビジネスを取り巻く環境変化が加速している中、それに適応すべく業務も柔軟に変えていかなくてはならない。しかし、上司が部下一人一人に、それらの指示を行うことは現実的な対応とは言えないだろう。そのような状況のもと、従業員自身による自発的な仕事のリデザインという側面を持つ、ジョブ・クラフティング(JC)への関心が高まっている。
加えて、JCは、従業員のウェルビーイングを高める効果も確認されていることから、彼らのメンタルヘルスを良好に保ったり、モチベーションを高めるための活用も検討されつつある。このようにJCの導入によりもたらされる効果に対し、実務者たちから注目が集まっていることもあり、欧米のみならず日本でも、この数年、急速にJCに関する研究が増加している。
本書は、JC領域の第一線の研究者たちが、最先端の理論と実践における課題とその解決の方向性を多角的に議論する、本邦初のJC研究書である。加えて実務的インプリケーションも分かりやすく整理されており、関心のあるどの章からでも読める構成となっている。
研究者はもちろん、組織のワークエンゲイジメントの向上を模索する実務家にもおすすめ。
内容説明
仕事の自発的リデザインをサポートする概念!ビジネスを取り巻く環境が激しく変化する時代に注目されるジョブ・クラフティング(JC)。その最新のトピックスについて、第一線の研究者たちが多角的に議論するとともに、実務的インプリケーションもわかりやすく整理。組織のワーク・エンゲイジメント向上を模索する実務家にも多くの気づきを与える。本邦初のJC研究書。
目次
第1部 ジョブ・クラフティング理論の展開(ジョブ・クラフティング研究の現在地;関係性クラフティングの拡張と統合;ジョブ・クラフティングの認知次元と構成主義;ジョブ・クラフティングがもたらす職業性ストレス研究の新たな展開)
第2部 ジョブ・クラフティングの実践と課題(ジョブ・クラフティングを続けるための周囲の支援;上司のジョブ・クラフティングと部下のジョブ・クラフティングの関連;産業保健におけるジョブ・クラフティング;ジョブ・クラフティングの先行要因とその効果)
第3部 現代的課題とジョブ・クラフティング(テレワーク下のジョブ・クラフティング;協同志向ジョブ・クラフティングの可能性;シニア労働者のジョブ・クラフティング;隔度外国人材のジョブ・クラフティングとインクルーシブ・リーダーシップ)
著者等紹介
高尾義明[タカオヨシアキ]
東京都立大学大学院経営学研究科教授。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。九州国際大学経済学部専任講師、流通科学大学情報学部専任講師・助教授、東京都立大学(旧名称:首都大学東京)准教授を経て現職。主要な著書として、「ジョブ・クラフティングの思想―Wrzesniewski and Dutton(2001)再訪に基づいた今後のジョブ・クラフティング研究への示唆」『経営哲学』17(2)、2021年(2021年経営哲学学会賞(論文賞)受賞)等がある
森永雄太[モリナガユウタ]
武蔵大学経済学部教授。神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了、博士(経営学)。武蔵大学准教授等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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リン
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