文庫クセジュ<br> モラル・ハラスメント―職場におけるみえない暴力

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モラル・ハラスメント―職場におけるみえない暴力

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  • サイズ 新書判/ページ数 175p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560510100
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C1212

出版社内容情報

職場ハラスメントのメカニズム、その原因と結果、諸外国での取り組み状況を紹介し、職場のいじめ問題を解説。日本の現状にも言及。モラハラ概念提唱者による有効な定義と予防策
 職場でのいじめ問題は、当事者間の問題として位置づけられ、社会的な規制が等閑視されている。コミュニケーションやメンタルヘルスの問題として扱うことが、労働条件の問題や労使関係の問題に位置づける視点を曖昧にし、職場のいじめ行為自体が労働者の人格権や自由への侵害であることを見逃してしまう。その背景には、この問題が正しい処方を欠き、有効な規制制度と救済制度を社会的に確立しないまま、個人の心がけや個人的責務の問題にすり替わっているからである。
 本書では、職場のいじめをモラル・ハラスメントとして位置づけ、実効的な規制制度と救済制度の確立を提唱する。諸外国での取り組みを紹介しつつ、職場のいじめ問題について解説。日本の現状についても言及している。

マリー=フランス・イルゴイエンヌ[イルゴイエンヌ]
精神科医、精神分析医、精神療法士、システムズ・アプローチ家族療法士。ハラスメント研究の第一人者。著書『モラル・ハラスメント―日常の陰険な暴力』(邦訳『モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない』)は、フランスでベストセラーとなり、26言語で翻訳される。邦訳は他に『モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする』、『殴られる女たち―ドメスティック・バイオレンスの実態』、『フランス人の新しい孤独』がある。

大和田 敢太[オオワダ カンタ]
京都大学法学部卒業。京都大学大学院法学研究科博士課程民刑事法専攻単位取得退学。現在、滋賀大学名誉教授、博士(法学)。「職場のモラル・ハラスメントをなくす会(http://www.morahara.org)」世話人。主要著書に『フランス労働法の研究』(文理閣、1995年)、『労働者代表制度と団結権保障』(信山社、2011年)、『職場のいじめと法規制』(日本評論社、2014年)、『フランスにおける労働組合の代表権能の動揺と再生』(滋賀大学経済学部研究叢書、2015年)

内容説明

孤立させる、信用を失わせる、遂行した仕事を評価しない、強迫する、侮辱する…。労働におけるハラスメントについてどのようなことが知られているだろう。個人、家族、社会に対するその影響は何か。どのように処罰し、防止するのか。本書はハラスメントのメカニズム、その原因と結果、諸外国での取り組みを明らかにし、問題を浮き彫りにする。日本の現状にも言及。

目次

第1章 モラル・ハラスメント概念の登場
第2章 定義と構成要素
第3章 労働におけるモラル・ハラスメントと社会心理的リスク
第4章 病理現象
第5章 モラル・ハラスメントの影響
第6章 モラル・ハラスメントの原因
第7章 法的制度
第8章 モラル・ハラスメントに対処する

著者等紹介

イルゴイエンヌ,マリー=フランス[イルゴイエンヌ,マリーフランス]
精神科医、精神分析医、精神療法士、システムズ・アプローチ家族療法士。ハラスメント研究の第一人者

大和田敢太[オオワダカンタ]
京都大学法学部卒業。京都大学大学院法学研究科博士課程民刑事法専攻単位取得退学。現在、滋賀大学名誉教授、博士(法学)。「職場のモラル・ハラスメントをなくす会」世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

29
#感想歌 孤立化と脅迫日常茶飯事だ階層構造各段階で 法律と物理・生物分布する確率存在分布正解2017/04/26

ハイちん

18
最近はこの手の本をよく読んでいる。しかも読み始めると止まらない。社会による個人の圧殺というテーマに関する関心度が高いのは、それがぼくにとって切迫した問題だからだろう。モラル・ハラスメントとは、おおまかには「ある人を集団から孤立させる行為」と言えるだろう。根拠なく仕事を否定したり、成果に見合った報酬を与えなかったり、能力不相応のつまらない仕事をさせたりするこれらの行為は、その人の尊厳を著しく貶める。最悪なのは被害者がそれらを正当な「指導」だと思ってしまうことで、自分自身を無能だと思い込んでしまうことらしい。2017/03/17

ひつまぶし

3
新書でとっつきやすそうだが、最初に読むのはお勧めしない。同じ著者の『モラル・ハラスメント——人を傷つけずにはいられない』を読んだ方がいい。そもそもモラル・ハラスメント概念を確立し、問題提起したのが本書の著者イルゴイエンヌで、その成果が固まった上で本書は、執筆時点(2014年)での各国の法整備の状況、実態調査の結果を紹介する報告書的なまとめになっている。同著者の『モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする』の方も続けて読んでみたい。この分野はまだまだ実証研究を積み重ねて現象面の理解を深める必要があると思う。2023/08/26

ume-2

1
日本では「パワハラ」という用語の方が広まっているが著者のいうモラルハラスメントは広く一般的な精神的虐待である。地位的上位に根ざすパワハラやその他セクハラも含むと言ってよいようだ。モラルは「道徳」の意味取りが強いが、「精神の殺人」に発展するように、「精神の」という意味付けが適当かと思われる。法律にその用語を導入した先進国フランスの第一人者。全般に論拠のある学術論であり、教養書的図書とは一線を画す。その発生原因の一つに、「より効率性を求めることが経営の在り方を非人間的なものに変えた」を挙げた点に激しく同意。2018/06/17

いんきゃ犬

0
いかに日本のハラスメントに対する考え方が時代遅れかがわかる。2024/01/17

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