出版社内容情報
『音声学』(文庫クセジュ266)から半世紀の研究成果を総括。音声学の入門書であると同時に、最新の韻律論研究の入門書でもある。音の実質と形態の研究
今日、音声科学は、音声学者であるか否かに関わらず、言語音声とその性質・機能を研究領域とするすべての科学者に関わるものになっている。本書は、そうした多様な音声科学への入門書であると同時に、過去数十年の研究成果の総括ともなることを目指している。
マルンベリの『音声学』(文庫クセジュ266)以降、音声学・音韻論において得られた新たな知見がふんだんに盛り込まれ、また、めざましい進展を遂げている韻律論の研究に関しては、最新の研究成果を踏まえ詳述した、この分野の重要な入門書でもある。フランス語話者を読者として想定しつつも、示されるデータは欧州の諸言語にとどまらず、諸言語間の類型論的な差異や普遍的な傾向を記述している。
言語研究全体における音声学の位置づけをより理解するための格好の入門書。
ジャクリーヌ・ヴェシエール[ヴェシエール]
中田 俊介[ナカタ シュンスケ]
内容説明
マルンベリの『音声学』(文庫クセジュ266)以降、音声学・音韻論で得られた新たな知見、そしてこの半世紀間の音響音声学の発展をふんだんに盛り込み、めざましい進展を遂げている韻律論の最新の研究成果を踏まえた重要な入門書。フランス語話者を読者として想定しつつも、諸言語間の類型論的な差異や言語に普遍的な傾向を記述。
目次
序論
第1章 音声学と音韻論
第2章 音声学の諸分野
第3章 音声学の道具
第4章 音声器官
第5章 音声信号と音響音声学
第6章 母音
第7章 子音
第8章 音声言語の知覚のいくつかの様相
第9章 韻律論
結論
著者等紹介
ヴェシエール,ジャクリーヌ[ヴェシエール,ジャクリーヌ] [Vaissi`ere,Jacqueline]
グルノーブル大学で第三期課程博士を修了後、15年間フランス・テレコムのエンジニアとして技術畑で研究を続ける。1990年から2014年まで新ソルボンヌ大学(パリ第3大学)教授。その間、マサチューセッツ工科大学やベル研究所で客員研究員として研鑽を積む
中田俊介[ナカタシュンスケ]
1969年生まれ。専門はフランス語音声学。エクス・マルセイユ大学修士、東京外国語大学大学院博士課程単位取得退学。現在、国際教養大学講師
川口裕司[カワグチユウジ]
1958年生まれ。専門はフランス語学、トルコ語学。ランス大学言語学博士。東京外国語大学大学院修士課程修了。現在、東京外国語大学大学院教授
神山剛樹[カミヤマタケキ]
1975年生まれ。専門は実験音声学、第二言語および外国語の音声・音韻習得。パリ第三大学音声学博士。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、パリ第八大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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