文庫クセジュ<br> 十九世紀フランス哲学

個数:

文庫クセジュ
十九世紀フランス哲学

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年04月26日 15時25分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B40判/ページ数 194,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560509890
  • NDC分類 135.4
  • Cコード C1210

出版社内容情報

十九世紀の美術や文学が開花する土壌となった、革命後の混乱期における多様で猥雑な思想を読み解く。

内容説明

華麗で猥雑な、そして残酷な十九世紀フランス。時代を追いながら各哲学者の思想を浮き彫りにすることにより、革命後の混乱を描写。また、多くの人名をとりあげ、それぞれの豊富な情報を提供することで百花繚乱の思想家群像を描いている。関連年表、人名・事項索引を収録。

目次

第1章 あの“革命”をどう解釈する? 一七八九~一八三〇年(イデオロジー学派 大革命・ナポレオン時代の思想家群像;スピリチュアリスム 十九世紀フランス哲学のひとつの本流;伝統主義“革命”の負の遺産を清算せよ;“新キリスト教”―新たな社会をめがける閃光)
第2章 スピリチュアリスムと実証主義 一八三〇~四八年(スピリチュアリスム―七月王政下でのクザン派の展開;宗教と進歩―サン=シモン主義、連帯、メシアニスム;オーギュスト・コントの“実証主義”)
第3章 批判的撤退 一八四八~七〇年(貧困の哲学―プルードン、所有と無政府主義;悪の詩―ボードレール、ヴィニー、ユゴー;スピリチュアリズムとリベラリズム―クザン派の黄昏、その遺産;“新‐批判哲学”;“ヘーゲル主義者たち”)
第4章 諸々の達成、諸々の再生 一八七一年~世紀転換期(実証主義の確実性と不確実性―生物学・進化論・科学主義;“反省哲学”―フランス現代哲学の黎明;科学史の哲学―数理と科学のエピステモロジーへ向けて;生の哲学、行為の哲学)

著者等紹介

川口茂雄[カワグチシゲオ]
1976年兵庫県生まれ。京都大学文学研究科博士課程指導認定退学。日本学術振興会特別研究員PD(東京大学人文社会系研究科)を経て、青山学院大学総合文化政策学部・大学院総合文化政策学研究科非常勤講師

長谷川琢哉[ハセガワタクヤ]
1975年新潟県生まれ。京都大学文学研究科博士課程指導認定退学。大谷大学助教を経て、現在、大谷大学など非常勤講師

根無一行[ネムカズユキ]
1979年大阪府生まれ。京都大学文学研究科博士課程指導認定退学。現在、日本学術振興会特別研究員PD(京都大学文学研究科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さえきかずひこ

14
19世紀フランスにおいて思想的大事件でもあった革命を哲学がいかに解釈したかという点から説き起こし、スピリチュアリスム―とくにクザンが重んじられている―と実証主義という二大思潮を豊富な人名を列挙し活写する楽しい哲学史。19世紀末の同国の哲学には、カント哲学と科学(とくに心理学)の影響が大きいことがたやすくつかめるよう巧みに構成・記述されている。とりわけ関心を惹かれたのは、前述したクザンによる『カント哲学講義』(1842年)である。カントの批判書に触れてゆく過程でフッサールはこれに影響を受けたのかもしれない。2019/12/20

ラウリスタ~

8
クセジュではいつものことだが、全くもって初学者向けではない。後世の視点からアナクロに(あるいはイデオロギー的に)分類するのではなく(空想的社会主義などその典型)、その当時に彼らが自認していたであろう枠組みを再構築する。「新キリスト教」と括られるサン=シモン、フーリエなど。解説によると著者は、かなり意図的に哲学者ごとの記述分量の偏りを平準化しているため、ややもすると固有名詞が流れさり、誰が重要なのか分かりにくいが、それも「メーヌ・ド・ビランとベルクソン」の二人に還元されてしまっていた19世紀仏哲再解釈のため2020/07/27

irai

1
革命後の混乱未だ冷めやらぬ19世紀フランス。雑多なものが氾濫し、誰にも整理できない状況。そんなごった煮感は、哲学においても変わらなかった。本書で描かれる数々の哲学者達が思索に取り組む姿は、凛々しい戦士のようである。なぜなら、それは生きることを肯定する努力だからだ。2014/07/24

onisjim

1
なかなか良い本ですね。冒頭のイデオロジー学派とスピリチュアリスムのところからしておもしろい。ちょっと知らないような人名を挙げてみせたと思えばコントについてたっぷり紙幅を費やし、やがてベルクソンにいたる飽きない構成だ。2014/05/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7954844
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。