出版社内容情報
シェフ、評論家など仏料理界の重鎮百人によるエッセイ集。こだわりの食材をもつ一流シェフの料理に対する思いの原点を記述。
内容説明
仏料理界の重鎮百人が各一項目を選んで書いたエッセイ集。一流シェフの料理に対する思い入れの原点を幼少時代の思い出を通して知ることができる。食材や調味料に対する感謝の気持ちを通して、真摯な姿勢や謙虚さが伝わってくる。星付きレストランの裏話など料理好きな人々が楽しめる一冊。
目次
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
著者等紹介
守谷てるみ[モリヤテルミ]
1982年、南山大学文学部仏語学仏文学科卒業。自動車メーカー、電子部品メーカー勤務を経て、現在フランス語翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onisjim
3
かろやかで口あたりのよいエッセイ集であると同時に、哲学者や詩人のように語る/書く料理人たちの姿に、フランス料理という文化の厚みとつよさを感じる。2013/10/06
圓子
3
よい本でした。うっとり。世界を股にかけるような超有名シェフや、星付きシェフは哲学者でもあるのね。100語の割り振り方も練られていておもしろい。翻訳なので「あいうえお順」になっているけど、「ABC順」だったら、また違った雰囲気の一冊になりそう。2013/04/08
Akihiro Nishio
2
「ブイヨン」「牡蠣」「鴨」などの100のキーワードを、それぞれに特化した料理人に割り振り、好きなことを書いてもらったエッセイ集であった。料理人によって文章が上手な人もいれば、素っ気ない人もおり、かなりばらつきがある。フランス人にとっては、100人もいれば、地元の有名な星付きレストランも入っているので、それを見るだけでも楽しいかもしれない。日本人には、馴染みのないカタカナ語が多いので、グーグルで検索しながら読むことが必須。2013/02/11
れどれ
1
ガストロノミーと銘打たれるとご大層な深海を見浮かべてしまうけれど、良くも悪くも浅瀬をくぐらせたくらいの、シェフたちによるエッセイ集に近い代物だった。フランス地方の伝統を誇りながら自らの思い出話につなぎ語る様には心暖まりほっとする。学識の深度と感覚界の精度を試されるつもりで身構えると大分あっけない。2017/05/08