内容説明
ラグビーは、勇気と連帯と自己犠牲のスポーツであり、ラガーマンという言葉はひとつの生き方を表現する。本書は、その歴史を解説するとともに、プレースタイルや戦略、試合中の選手の心理などを分析することによって、ラグビーの世界の豊かさを紹介する。より深く観戦するための手引書。
目次
序 こんにちのラグビー、知のカギと理解のためのツール
第1部 ラグビーの世界(ゲームスピリットとラグビーの進化;ラグビーの組織と経済)
第2部 世界のラグビー(スタイル、ゲームコンセプト、選手養成;ゲームに携わる人びと―個々人間の創造)
結論 ラグビーの実践、科学、文学、芸術
著者等紹介
井川浩[イカワヒロシ]
1949年生まれ。1971年、國學院大學文学部卒業。実務翻訳・通訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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にゃん吉
3
総花的、抽象的というカンジのする内容で、「世界」と言いつつ、フランスの話が中心なカンジもあり(自国は世界の先端という自負かもしれませんが)。ただ、本邦でもプロリーグ構想が提唱される今、フランス国内の協会その他国内組織の関係、あらましは興味深くありました。色々言いつつ、本書で叙述されるフランスラグビー界の諸々もそうですが、多くの研究書(?)や論文が引用された本書のような著作の存在自体、長らく一定レベル以上の成績をおさめ続ける強豪国には、相応の背景、裾野があるのだと感じさせるものがありました。 2019/12/15