出版社内容情報
名訳で読む民主主義の聖典
「政治について書くからには、お前は君主なのか、それとも立法者なのかと、人は尋ねるだろう。私は答える。いや、違う、そしてそうでないからこそ政治について書くのだ」
こうした視角で書きだされる本書は、「最初の社会」から論じ始め、正しい統治のあり方を導出する。それは「民主主義の聖典」としての狭義の政治論にとどまらず、人類史の起源を措定して文明社会をトータルに批判する視座をも提供してくれる。
ただ「スパルタやローマでさえ滅びた」以上、その行論は明るさをもちえない。「人間に法を与える神々」である立法者や、祖国愛を強要する「市民宗教」に言及するなど、人民主権の実現には数多の困難が伴うことも鋭く指摘した。作田氏の名訳に川出良枝・東大名誉教授、髙山裕二・明大教授の解説を付した決定版。
【目次】
内容説明
民主主義を支えるのは人民、立法者、それとも宗教?「最初の社会」から論じて、社会契約による正しい統治のあり方を喝破した民主主義の聖典。名訳として知られる作田訳に川出良枝氏、高山裕二氏の解説を加えた決定版。
目次
第一篇(第一篇の主題;最初の社会について ほか)
第二篇(主権は譲渡できないこと;主権は分割できないこと ほか)
第三篇(政府一般について;政府のさまざまな形態を構成する原理について ほか)
第四篇(一般意志は破壊できないこと;投票について ほか)
社会契約論または共和国の形態についての試論(初稿)
著者等紹介
ルソー,ジャン=ジャック[ルソー,ジャンジャック] [Rousseau,Jean‐Jacques]
1712‐78。思想家。ジュネーヴで時計職人の子として生まれる。38歳のときにフランスのアカデミー懸賞論文『学問芸術論』で当選して時代の寵児に。『人間不平等起源論』や『社会契約論』に象徴されるように、人類史の起源を措定して文明社会をトータルに批判。フランス革命にも大きな影響を与えた
作田啓一[サクタケイイチ]
1922‐2016。京都大学文学部哲学科卒、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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