内容説明
突然他界した父親に代わり、実家の長船堂書店を継いだ秀三。店舗を大きくすることを夢見ていた彼に訪れたのは、集客が激減するピンチに次ぐピンチ。「もう、やっていけない…」と意気消沈した秀三は、ついに店を閉めることを決意。しかし、実は、これらの出来事はすべて秀三に憑いている“福の神”の仕業だった!この物語に隠されたヒミツを知ったとき、人が求める本当の“幸せ”が解き明かされる!自分の人生をつかって、どう生きるのかを見つめ直す感動のストーリー。
著者等紹介
喜多川泰[キタガワヤスシ]
1970年生まれ。愛媛県西条市に育つ。東京学芸大学卒。98年、横浜市に学習塾「聡明舎」を創立。人間的成長を重視した、まったく新しい学習塾として地域で話題となる。2005年に作家としての活動を開始。執筆活動だけでなく、全国各地で講演を行い、連続講座「親学塾」も毎年全国で開催中。現在も横浜市と大和市にある聡明舎で中高生の指導にあたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
165
物語仕立ての自己啓発。あんな困難な状況に置かれたら、誰だって店じまいを考えるだろうに、それさえも福の神の謀だったとは。悪天候の中での書店でのミニ講演会の場面では胸が熱くなった。人生における幸せと手段、試練、人との出会い、繋がりにについて考えさせられた。人知れずいいことを繰り返す、他人の成功を心から応援、祝福する、すべての人を愛する…福の神に憑かれるとか関係なく、心地よい人生のために心がけたい。2020/06/29
kanegon69@凍結中
82
人が幸せを感じるのに必要なプロセス、どうすれば幸せを感じられるのかを教えてくれます。過去に様々な自己啓発本を読んできましたが、実際の書店オーナーの話を交えて体験していくのがよかったですね。また、街の本屋さんも主人公のように本の売り上げのみを目指すよりも、本を通じて来店する人に幸せを感じてもらおうとしているなら素敵ですよね。品揃えではAmazonには勝てないでしょうが、いい本、その人にお薦めしたい本を選んでくれるソムリエがいたり、素敵なポップがある街の本屋さんをこれからも応援したい。うん、今日も本屋へ行こう2019/11/16
ナミのママ
55
持ち歩きのため手にした本。精神世界に近い自己啓発本の類は好きです。これも楽に読めました。新人「福の神」の視線で書かれているところがちょっと面白いかな。ただ個人的に「福の神」や「守護神」「エンジェル」・・その類のものは誰にでもいると思っているので、「こういう人にしか憑かない」という部分だけ納得できなかった気もします。まぁ、作家さんや、読み手(私も含め)どう解釈するかも任されるのがこういう類の本だと思いますので。元気がもらえる本でした。2015/11/20
akiᵕ̈
46
書店を営んでいた父が亡くなり、お店を継ぐことにした秀三。小さな町の本屋さんという事もあって売上を伸ばすにはどうすれば良いのか経営に頭を悩ませまる秀三。儲かってお金が入ってくればそれで幸せになるのか?本当の成功とは?幸せとは?を秀三にとり憑いた可愛らしい福の神が教えてくれます。人の成功を心から祝福し、ご縁あった目の前の人に愛を持って大事に接していくこと。そんな行動が、気づいたら自分の望む幸せに繋がっていくということを、本屋さんを通して教えてくれているので、とてもわかりやすかったし読んでいて楽しかったです。2020/01/31
森林・米・畑
38
物語に吸い込まれて一気に読めました。色んな人に紹介したくなります。自分の人生は何をするためにあるのか?よく考える機会に出会えました。2019/09/23