新インド入門―生活と統計からのアプローチ

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新インド入門―生活と統計からのアプローチ

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560097076
  • NDC分類 302.25
  • Cコード C0036

出版社内容情報

タブーに注意せよ!

 本書は、巨大国家の実像を数字と生活から探る試みである。
 例えば、インドでは「牛肉はタブー」だと思っている者は多い。2015年に起きたダドリ・リンチ事件でこうした印象はさらに強まった。この事件は、ムスリム一家が牛を殺して食べ、その肉を保存しているという噂が流れ、それを聞いたヒンドゥー教徒群衆がその家に押し入り、集団リンチの末に一家を死傷した事件である。
 ただ、数字はまた別のことを語っている。実はインドはブラジル、アメリカ、オーストラリアと並ぶ牛肉輸出大国なのだ。
 ヒンドゥー教において牛は神聖とされ、近代インド最大の分水嶺となったシパーヒーの反乱(1857年)もこの問題から起きたと言えるが、インドを考える場合、歴史から理解しようとするとかえって誤ることが多い。
 こうして数字にこだわってインドを眺めてみると、これまでの印象が実態と大きく異なることが随所で分かってくる。これが従来のインド論にはない本書の最大の特長といえる。
 本書のもうひとつの魅力は、著者が国際交流基金で「文化交流」を担っていることだろう。その最前線では何が起きているのか? 言語をめぐる日中の争奪戦など今までにない奥行の入門書!

内容説明

牛肉輸出世界1位!?誘拐件数8万3000件!?ベジタリアン3億7200万人!?数字から浮かび上がる異形の大国。

目次

第1章 巨象という虚像 この国のかたち―統計から見た大国(ダドリ・リンチ;カーストをめぐる対立;JNUが動くとき;ベジタリアン大国インド;インドとお酒;私のインド留学体験記)
第2章 アナザー・インドへ 政治経済の実像―統計から見た大国(ショッピングモールとキラナ;変わりゆくインドの恋愛;ススメ日本語教育!!違いを越えて;ジャイプール文学祭への誘い;ジュガール、インド人の問題解決法;インドのドタバタ出産劇)
第3章 忘れられた日本人 生きていくことの喜びと悲しみ―統計から見た大国(知られざる日印交流―グルチャラン・シンと伊東忠太の軌跡;インドの日本人強制収容所;日本で祀られるインドの神々;幸せの国ブータン)
第4章 文化交流の現場 都市化の光と影―統計から見た大国(インドでの文化交流事業と日印の懸け橋;文化交流から考える防災;美しいインド 前編;美しいインド 後編)

著者等紹介

田中洋二郎[タナカヨウジロウ]
1979年生まれ。明治学院大学国際学部を卒業後、2005年から2007年まで印ジャワハルラール・ネルー大学大学院に留学。国際関係論修士号を取得。2007年に独立行政法人国際交流基金に入職。2011年から2016年にかけて同ニューデリー日本文化センターに駐在。現在、同日米センター上級主任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

31
統計と体感によるインドレポート。人口12億。日本とは桁違いの多様性を抱える国、GDPで追い越されるであろう国を知っておく必要がある。◉インドではムスリムは少数派だが2億人近くいる。街中の牛は神聖で飼主がいるが、牛肉の輸出大国でもある。4億人近くのベジタリアン。カーストの実情。ガンディーとアンベードカルの対立。ジュガールという生きる知恵。◉実態が掴めずイメージが先行してしまいがちな彼の国ですが、現実と変容、そして魅力が伝わる内容でした。他者理解・多様性受容についての準備運動としてももう少し読みたい。2019/11/14

sakase

4
人口12億 ヒンドウー10億 ムスリム2億 不可触民2億 ベジタリアン3.7億 飲酒経験の無い人9億 牛肉の輸出世界1 米 小麦の生産世界2位 ジュガール(生きる知恵?)2019/11/26

たろーたん

2
「インド=牛肉タブー」なイメージがあるが、インドの中で牛肉を食べる人は意外と多い。驚くことに、インドはブラジル、アメリカ、オーストラリアに匹敵する世界1~2位の牛肉(水牛を含む)輸出大国である。ただ、それでも牛が神聖化されているため、表立って食べることはできない。また、路上で見かける牛も野生というわけではなく誰かの持ち物で、街に放牧されていると言った方が適切っぽい。そして、人口が多いこともあって、最もベジタリアンが多い国と言われている。約30%以上がベジタリアンだそうだ。(続)2025/02/10

nori_y

2
インド人の問題解決法「ジュガール」、好きだな。仕事する上で中々向こうの人と意思疎通ができず頻繁に喚き散らしている同僚?に教えてあげたいものである。いいんだよ、トラブってもジュガールで解決すれば…完璧を求める日本式とは相容れないかな〜何とか中庸がないものか…。また、本書ではインドにおける日本語学習者の状況なんかも知れて良い。折り紙がウケるらしい、と。2020/12/22

にわ

2
タイトルからもっと堅い内容かと思っていたが、エッセイのようでそこに等身大のインドがあるような気がして勉強になった。日本にいると固定化したイメージを他国に対して持ってしまいがちだが、日本と同じように他国も時代の流れとともに変化しているのだと感じた。それにしても著書の方の行動力とバイタリティーには感心させられた。2020/03/06

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