新全体主義の思想史―コロンビア大学現代中国講義

個数:
電子版価格
¥3,696
  • 電子版あり

新全体主義の思想史―コロンビア大学現代中国講義

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月28日 07時34分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 434p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560096994
  • NDC分類 311.222
  • Cコード C0036

出版社内容情報

六四、三十年を悼む

 自由に発言することを望んで、中国社会科学院哲学研究所を解雇された著者は現在、米コロンビア大学で教鞭を執りながら、祖国を見詰める。
 本書はそのコロンビア大学で開講されている「現代中国の九大思潮」がもとになっている。
 その最大の特長は、現代中国を従来のように権威主義体制として理解せず、「新全体主義」と捉えていることである。
 ただ、この強権体制を見る視点は独裁一色というような単純なものではない。
 ポスト「六四」天安門の思想状況は、高度経済成長とともに、党=国家体制へと回収されていく強力なナショナリズムが醸成されたのは確かに事実である。
 だが、その過程は、グローバル化や通信技術の革新の下で展開しており、一党独裁を支える政治・社会思想はかつてのように一枚岩ではない。
 こうした新たな眼鏡を持つことが、一党独裁を掘り崩していく知的な土台になる。本書が「新全体主義の知識社会学」と自ら規定しているのは、この意味においてである。世界的に注目される自由の闘士による中国批判理論構築の試み。

内容説明

天安門事件から30年、“党=国家”による苛烈な独裁下、思想はいかにして可能か?専制と闘う解放のための講義。

目次

思想および思想のスペクトルと思潮の衝突
リベラリズム
リベラリズム(続一)
リベラリズム(続二)
新権威主義
新左派
新左派(続)
毛左派
毛左派(続)
中共党内民主派
「憲政社会主義」の様々な主張
儒学治国論
紅二代と「新民主主義への回帰」
対外的に勢力の強まるネオ・ナショナリズム
結論

著者等紹介

張博樹[チョウハクジュ]
1955年生まれ。中国人民大学政治経済学部、中国社会科学院大学院(哲学専攻)を経て中国社会科学院哲学研究所勤務。哲学博士。64・天安門事件に遭遇して人生が変わり、以後、中国批判理論の構築に邁進する。2011年に渡米。現在、コロンビア大学客員教授

石井知章[イシイトモアキ]
1960年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。共同通信社記者、ILO(国際労働機関)職員を経て、明治大学商学部教授。主な著書に『現代中国政治と労働社会』(御茶の水書房、日本労働ペンクラブ賞受賞)。他

及川淳子[オイカワジュンコ]
東京都生まれ。日本大学大学院総合社会情報研究科博士後期課程修了。博士(総合社会文化)。中央大学文学部准教授

中村達雄[ナカムラタツオ]
1954年生まれ。横浜市立大学大学院国際文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。現在、明治大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

23
著者はコロンビア大学客員教授。大学での「現代中国の九大思潮」の講義録を元に、各種政治思潮の主張に対して徹底した批判を展開している。著者は憲政自由主義者として、現在の中国共産党の一党独裁体制には一貫して否定的な立場。◇左右のイデオロギーや憲政、独裁等、中国知識界の分裂はかなり複雑な様相を呈しているようだ。単に民主化云々といった次元ではなく、掲げる理想と現実の狭間で様々な思惑も絡み合っているのだろう。共産党自体も一枚岩ではない。リベラリズムは、習近平体制のネオ・ナショナリズムを超えられるのだろうか。2020/08/01

ゆきんこ

0
ぼーっと読んでたら土日消えた2023/06/11

原玉幸子

0
現代中国の九大思潮である、リベラリズム、新権威主義、新左派、毛沢東左派、中共党内民主派、憲政社会主義、儒学治国論、新民主主義回帰論、ネオ・ナショナリズム其々を、論客と共に丁寧に例示する学術書で、「憲政民主なんか本当に志向されているのか」との疑問には、指弾されつつも中国国内で頑張っている人物紹介もある等、網羅的で有難い本です。但し、学術書≠読書、且つ二段400頁は長く辛いので、「共産党一党独裁が諸悪の根源」が持説の著者の各思潮への賛否を題材に、頭の中で小説に転換して読むのがいいでしょう。(◎2019年・冬)2020/04/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13699011
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品