引き裂かれた大地―中東に生きる六人の物語

個数:

引き裂かれた大地―中東に生きる六人の物語

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月23日 13時59分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560096338
  • NDC分類 936
  • Cコード C0036

出版社内容情報

戦時下に生きる6人の「語り」を通して、現在の中東を動かす「影の原理」と市井の人びとの息づかいを浮き彫りにした渾身のルポ。中東を動かす陰の原理と人びとの息遣い

 中東での混乱を伝える報道を目にしても、カラシニコフ銃を握りしめたひげ面の男やヴェールの奥で泣き叫ぶ女性の映像から、現地の人びとが何に悩み、喜び、どんな誇りを内に秘めて生きているのか想像することは難しい。
 本書は、イラク戦争と「アラブの春」以降、中東で起きた惨事を市井の人びとの視点から克明に描き、アラブ世界が分裂していく歴史的過程を論じたノンフィクションである。登場するのはエジプト、リビア、シリア、イラク、クルディスタンに暮らす六人――息子が投獄された数学者、スパイ行為を命じられた空軍士官候補生、処刑寸前に命拾いした大学生、ISに参加した日雇い労働者、対ISの戦闘に加わった医師、武装勢力にねらわれ故郷を追われた女性活動家――だ。断続的に綴られる彼らの物語を通じて、中東を動かす陰の原理と、戦火の中に生きる人びとの息遣いが鮮やかに浮かび上がってくる。
 『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』のJ・シルバースタイン編集長は「中東問題を描いた作品のなかでもっとも明敏で、力強く、そして人間性に溢れている」と絶賛。欧米主要紙誌で称賛の声が相次いだ。

スコット・アンダーソン[アンダーソン]
著・文・その他

貫洞 欣寛[カンドウ ヨシヒロ]
翻訳

内容説明

経験豊富な戦場ジャーナリストが、戦渦に巻き込まれた6人のストーリーを通して、現在の中東を動かす陰の原理と市井の人びとの息遣いを浮き彫りにした渾身のルポ。

目次

第1部 起源1972‐2003
第2部 イラク戦争2003‐2011
第3部 アラブの春2011‐2014
第4部 ISISの台頭2014‐2015
第5部 エクソダス2015‐2016

著者等紹介

アンダーソン,スコット[アンダーソン,スコット] [Anderson,Scott]
レバノン、イスラエル、エジプト、北アイルランド、チェチェン、スーダン、ボスニア、エルサルバドルなど、戦乱に引き裂かれた多くの国々から報道を続けてきた、経験豊富な戦場特派員。The New York Times Magazineのほか、Vanity Fair、Esquire、Harper’s、Outsideなどに寄稿している

貫洞欣寛[カンドウヨシヒロ]
1970年、広島市生まれ。1994年に朝日新聞社に入社。カイロへのアラビア語留学を経て、2004~07年と2010~12年の2回、中東特派員としてカイロに勤務。記者として米軍のアフガン空爆、イラク戦争、パレスチナ問題、米軍占領下のイラクの混乱、アラブの春、シリア内戦などを現場で取材した。2014~16年、ニューデリー支局長を務めたのち、16年11月に退社。2018年2月、BuzzFeed Japan株式会社に入社し、ニュースエディターに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

8
クルド、エジプト、リビア、イラク、シリア出身の6人の若者がイラク戦争、アラブの春、ISの台頭そしてその後をどのように生きてきたかを描くことによって中東が抱える苦悩を描き出していて大変参考になった。コロナが流行りだして民族紛争が下火になったように見えるのは皮肉な話だけど、問題の本質が解決されていない以上、コロナが収まったら再び紛争が勃発するだろう。元はと言えば、英仏が導入した「少数民族による多数民族支配体制」と勝手に引いた国境線とが諸悪の根源なわけで、解決には相当な時間を要し、更に多くの犠牲が出る気がする。2021/01/19

やすお

8
イラク戦争以降、アラブの春くらいまでの中東の情勢を、6人の視点で報道するドキュメンタリー。各人が見聞きしたことを筆者が丁寧に取材し、生々しい中東の現場をレポートする。悲惨な内容であるのは読まなくても分かる。その凄惨さが個人の目を通すことで、説得力が増している。 そもそも、中東がこんなにも不安定なのは、イギリスを筆頭とする欧米諸国に原因がある。地図上に勝手に国境を描いたからだ。しかもイラク戦争での米国の失策も重なり、ISISの台頭を招いた。中東はきっと千年後も不安定なままだろう。2018/10/03

takao

3
ふむ2022/11/11

猿田康二

3
アラブの春が、どのように起こりその顛末がどうなったのか、それを知りたいと前々から思っていた。市民目線でそれを語っている最適な書が本書である。中東の「普通の市民」がどんな運命を背負い、翻弄されていく姿は、平和な国でそれを謳歌する日本人にはあまりにも痛々しすぎて読んでいてこんな辛いことはないと、何度も思ってしまった。彼ら六人がどうかその後の人生を無事に過ごしてほしいと願わずにはいられない。それほど彼らの状況は過酷すぎる人生である。同じ人間として彼らを幸福にできる方法はないものかと思う日々だ。2018/10/31

naohumi

3
アラブの春、イスラム国の台頭等々中東を巡る諸問題について。それぞれ個々の物語から悲惨な惨劇、重苦しさを感じた。2018/10/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12916255
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品