- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
出版社内容情報
戦時下に生きる6人の「語り」を通して、現在の中東を動かす「影の原理」と市井の人びとの息づかいを浮き彫りにした渾身のルポ。中東を動かす陰の原理と人びとの息遣い
中東での混乱を伝える報道を目にしても、カラシニコフ銃を握りしめたひげ面の男やヴェールの奥で泣き叫ぶ女性の映像から、現地の人びとが何に悩み、喜び、どんな誇りを内に秘めて生きているのか想像することは難しい。
本書は、イラク戦争と「アラブの春」以降、中東で起きた惨事を市井の人びとの視点から克明に描き、アラブ世界が分裂していく歴史的過程を論じたノンフィクションである。登場するのはエジプト、リビア、シリア、イラク、クルディスタンに暮らす六人――息子が投獄された数学者、スパイ行為を命じられた空軍士官候補生、処刑寸前に命拾いした大学生、ISに参加した日雇い労働者、対ISの戦闘に加わった医師、武装勢力にねらわれ故郷を追われた女性活動家――だ。断続的に綴られる彼らの物語を通じて、中東を動かす陰の原理と、戦火の中に生きる人びとの息遣いが鮮やかに浮かび上がってくる。
『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』のJ・シルバースタイン編集長は「中東問題を描いた作品のなかでもっとも明敏で、力強く、そして人間性に溢れている」と絶賛。欧米主要紙誌で称賛の声が相次いだ。
スコット・アンダーソン[アンダーソン]
著・文・その他
貫洞 欣寛[カンドウ ヨシヒロ]
翻訳
内容説明
経験豊富な戦場ジャーナリストが、戦渦に巻き込まれた6人のストーリーを通して、現在の中東を動かす陰の原理と市井の人びとの息遣いを浮き彫りにした渾身のルポ。
目次
第1部 起源1972‐2003
第2部 イラク戦争2003‐2011
第3部 アラブの春2011‐2014
第4部 ISISの台頭2014‐2015
第5部 エクソダス2015‐2016
著者等紹介
アンダーソン,スコット[アンダーソン,スコット] [Anderson,Scott]
レバノン、イスラエル、エジプト、北アイルランド、チェチェン、スーダン、ボスニア、エルサルバドルなど、戦乱に引き裂かれた多くの国々から報道を続けてきた、経験豊富な戦場特派員。The New York Times Magazineのほか、Vanity Fair、Esquire、Harper’s、Outsideなどに寄稿している
貫洞欣寛[カンドウヨシヒロ]
1970年、広島市生まれ。1994年に朝日新聞社に入社。カイロへのアラビア語留学を経て、2004~07年と2010~12年の2回、中東特派員としてカイロに勤務。記者として米軍のアフガン空爆、イラク戦争、パレスチナ問題、米軍占領下のイラクの混乱、アラブの春、シリア内戦などを現場で取材した。2014~16年、ニューデリー支局長を務めたのち、16年11月に退社。2018年2月、BuzzFeed Japan株式会社に入社し、ニュースエディターに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
健
やすお
takao
猿田康二
naohumi