内容説明
エディの大おば、ジェーン・バーナードは孤独な一生を終えた。鍵のかかった1冊の日記を遺して。日記には若き日のおばが愛した、東欧の男との思い出がつづられていた。異変は日記帳の紛失とともに始まった。エディの身辺に監視がつき、日記のことを知る看護婦が男友達とともに惨殺されたのだ。おなじ頃、モスクワでKGB議長を務めた老将軍が、徹底的な尋問をえけていた。尋問は20年代にさかのぼり、英国女性との交情に集中した。エディは知る由もなかったが、おばの日記にはスイス銀行に眼りつづける途方もない口座の謎が隠されていたのだ―。