辺境中国―新疆、チベット、雲南、東北部を行く

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560096208
  • NDC分類 382.22
  • Cコード C0036

出版社内容情報

中国の国境地帯で何が起きているのか? 英国のジャーナリストが、新疆、チベット、雲南、東北部を歩き、人びとの姿を生き生きと描く「境界」に漂うただならぬ空気
 ひと口に国境と言っても、さまざまなかたちがある。検問所が設けられ、出入国の際に賄賂が必要なもの。フェンスはあるが穴だらけで出入り自由なもの。そもそもどこが境なのか定かでないもの。
 本書は、80年代から中国取材を続けてきたジャーナリストが、新疆、チベット、雲南、東北部の国境地帯を歩き、そこに暮らす少数民族にいま何が起きているのかを詳細に描いたルポである。各地に共通するのは、漢化政策が加速し大量の漢民族移住者が押し寄せていること、そして、国境の「向こう側」と必ずしも隔絶しているわけではないということだ。
 しかし、同じ国境地帯とはいえ、地域によって事情は大きく異なる。新疆、チベットでは漢民族との軋轢が、ときに暴動や焼身自殺というかたちで表出する。雲南に足を延ばすと、麻薬、売春、人身売買など、漢民族を巻き込んだ(あるいは無視した)国境なき不法行為が横行し、北京当局を悩ませる。そして東北部には北朝鮮という不確定要素が横たわり、人口減少が進む極東ロシアとの間では経済格差が広がるばかり…… 漢中国に抗い、翻弄されるマイノリティーたちの実相を描いた現代中国ノンフィクションの白眉!

デイヴィッド・アイマー[アイマー]
著・文・その他

近藤 隆文[コンドウ タカフミ]
翻訳

内容説明

英国のジャーナリストが見た、少数民族のいま。北京から遠く離れた国境地域のみならず「境界の向こう側」にまで足を延ばし、現在と過去を自在に行き来して、急速に進む漢化政策に抗い、翻弄される少数民族の実相を描く。ジャーナリズムに歴史的視点を巧みに取り込んだ傑作ノンフィクション!

目次

第1部 新疆―ニューフロンティア(「ウイグル人はパンダみたいなもの」;新たなシルクロード ほか)
第2部 チベット―ワイルドウェスト(チベットの国境地域;ラサ ほか)
第3部 雲南―楽園のトラブル(シャイニー・ハッピー・マイノリティーズ;ダイ国 ほか)
第4部 東北部―境界を押し広げる(平壌急行;第三のコリア ほか)

著者等紹介

アイマー,ディヴィッド[アイマー,ディヴィッド] [Eimer,David]
2007~12年『サンデー・テレグラフ』北京特派員。この間、コラムニストとして『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』にも寄稿。1988年に初めて中国を訪れて以来、中国行脚を続け、ほぼ全省を踏破した。2005~12年、北京に滞在。その後、タイ・バンコクに居を移し、2012~14年『デイリー・テレグラフ』東南アジア特派員

近藤隆文[コンドウタカフミ]
翻訳家。1963年静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹園和明

33
今や世界を席巻する中国のダークサイド。本流を唱える漢民族支配の国にあって、弾圧に抗いながら生きる少数民族の暮らしを克明に綴ったルポだ。新疆、チベット、雲南、東北部。それぞれを訪ね多くの人々の暮らしぶりを細かく徹底的にレポート。古来から脈々と続く異民族弾圧に屈せず、イズムを貫く彼らの矜持と反骨心が窺える。一方、国として繁栄を続ける中国ではあるが、漢民族以外を認めず辺境の民族を力で統治しようとする強引さは確かに酷い。制圧の手法が怖いのだ。宗教弾圧の側面もあるだけに、このままこの国を調子に乗せると本当に怖い。2018/06/09

まーくん

32
英人ジャーナリストによる中国辺境ルポ。新疆(いわゆる西域)では進出漢族に対するウイグル族の敵意、チベットでは59年の動乱鎮圧以来の抑圧。今なお漢族・共産党支配への不満が渦巻く。南の辺境、雲南・ミャンマー・ラオス国境では少数民族が入り乱れ、無法地帯”黄金のトライアングル”を。一方、北辺、黒竜江河畔ではロシアに奪われた外満州へ向け逆進出、ロシア人の不安を招いてる。北朝鮮国境の町では朝鮮族が活発な経済活動により確固たる地位を。多民族国家の統治(実は多数派漢族による支配)の複雑さ・困難さと共に中華帝国膨張の感も。2018/09/07

まると

26
中国辺境をたどる英国人ジャーナリストのルポです。北京政府の監視の目をかいくぐり、市井にいる少数民族の懐に入って漢族支配に抗する彼らの本音を巧みに引き出しています。旅慣れているためか、人物観察がとても鋭い。地域の実情を知るため街の酒場をうろつくなど、労を惜しまぬ姿勢がいいですね。ミャンマー国境付近の無法地帯はさすがの中国政府も持て余しているようですが、監視の緩さは脅威を感じる存在になっていないからなのでしょう。少数民族を従えるため、硬軟を巧みに使い分けている。統治能力の高さも随所に見せつけられる内容でした。2022/02/24

kan

17
中国の国境地帯の紀行ルポ。ウイグルについては本や報道の通りだが、雲南の黄金の三角地帯の実情と、東北部ロシアとの国境地帯を経済的植民地にしつつある実態については知らないことが多く非常に興味深かった。流動的な国境を往き来する人を、ある場所では強硬に監視し制限し、またある場所では緩め、多くの少数民族や移民や密入国者を抱える中国の複雑さを実感した。同時に、中国の支配地域の拡大も示唆されており、目が離せないと思った。それぞれの地への訪問がいつなのか、年の明記があると、他の報道等と重ねながら読めるのだけど…。2022/03/30

奈良 楓

17
【良かった】少数民族を求めて辺境を尋ねる(多分)英国人のルポルタージュ。乾いた風が感じられるような情景描写が巧み。著者が訪問した年代は良くわからなかった。ビルマと雲南省の境界に生きる元首狩り族のワ族の存在に驚いた。どうしても中国の不愉快な辺境支配がストーリーの中について回る。2020/12/30

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