出版社内容情報
国民的詩人にしてナショナリストのデマゴーグ、色事師にして戦争の英雄──いくつもの貌を持つ奇才のスキャンダラスな生涯に迫る。
内容説明
ジョイス、プルースト、三島由紀夫を魅了し、ムッソリーニに先駆けた男。イタリアの国民的詩人にしてナショナリストのデマゴーグ、色事師にして戦争の英雄―いくつもの貌を持つ奇才のスキャンダラスな生涯に迫る、評伝の決定版。サミュエル・ジョンソン賞、コスタ賞、ダフ・クーパー賞トリプル受賞!図版多数収録。
目次
第1部 この人を見よ(ザ・パイク(カワカマス)
目撃証言
六カ月)
第2部 さまざまな流れ(信仰;栄光;愛の死 ほか)
第3部 戦争と平和(戦争;平和;全燔祭の町 ほか)
著者等紹介
ヒューズ=ハレット,ルーシー[ヒューズハレット,ルーシー] [Hughes‐Hallett,Lucy]
1951年生まれ。イギリスの伝記作家。『ダンヌンツィオ 誘惑のファシスト』は、優れたノンフィクション作品に授与される「サミュエル・ジョンソン賞」、「コスタ賞」、「ダフ・クーパー賞」をトリプル受賞した
柴野均[シバノヒトシ]
1948年生まれ。信州大学名誉教授。西洋史、近代イタリア史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
14
自然や神話について情熱を込めて書き綴る詩人、小説家、劇作家であると同時に、愛国主義の危険な理想と栄光を擁護し、地上を血まみれにするようにイタリア人に呼びかけた、戦争挑発者でもあるダンヌンツィオの生涯。ダンヌンツィオ自身はファシズムを支持した事はなかったようだが、結果的にムッソリーニに、その影響力を上手く利用されたという印象。民主的権力に抵抗する反乱の扇動者という面よりも、その極端な放蕩、退廃主義的な生活と、桁外れな浪費といった面のインパクトが強い。大衆の熱狂を演出する術には長けていたようだ。2017/10/20
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