私たちが姉妹だったころ

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560095324
  • Cコード C0097

出版社内容情報

幼い日の自分のひと言が家族をばらばらにしたのか。この記憶はどこまで本物なのか。心理学者の一家が直面する、愛と崩壊と再生の物語2014年マン・ブッカー賞最終候補作
 「あたしファーンがこわいの」幼い日の自分のひと言が、家族をばらばらにしたのだろうか――。
 ローズマリーはカリフォルニア大学で学ぶ22歳。無口で他人とうまく付き合うことができない。かつては心理学者の父と主婦の母、兄と、双子にあたる姉ファーンのいる、おしゃべりな子だった。だが5歳の時に突然祖父母の家へ預けられ、帰ってみると姉の姿が消えていた。母親は部屋へ閉じこもり、父は酒に溺れる。大好きだった兄も問題児になり、高校生の時に失踪してしまう。ローズマリーがこの大学を選んだのは兄の手がかりを捜すためだった。
 アメリカでは1930年代から60年代にかけて、動物を一般家庭に持ち込んだある衝撃的な研究が現実に行なわれ、一家もその被験者だった。この作品は特殊な状況を背景として、家族を失った一家が、家族愛とは何なのかを問い、絆を取り戻そうとする姿を描く。動物と人間、人間の記憶の不可思議さ、きょうだいの愛憎、親子関係の難しさ、友人関係の悩みやいじめ問題など、さまざまなテーマが、幾重にも伏線を張りめぐらして精緻に織り込まれた、愛の物語である。

カレン・ジョイ・ファウラー[ファウラー]
1950年、インディアナ州ブルーミントン生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒。主要作品にPEN/フォークナー賞最終候補作となったSister Noon、映画化され話題を呼んだ『ジェイン・オースティンの読書会』(矢倉尚子訳・白水社、のちに中野康司訳・ちくま文庫)などがある。SFおよびファンタジーの分野でジョン・W・キャンベル新人賞、ネビュラ賞を受賞しているほか、本作は2014年にマン・ブッカー賞最終候補作となった。

矢倉 尚子[ヤグラ ナオコ]
上智大学文学部英文学科卒。おもな訳書に、ファウラー『ジェイン・オースティンの読書会』、ウェルドン『男心と男について』、ミン『マダム毛沢東――江青という生き方』、トマリン『ジェイン・オースティン伝』、フォスター『大学教授のように小説を読む方法』がある。

内容説明

私はモンキーガールと呼ばれていた。五歳の時に姉が姿を消し、大好きな兄も高校生で失踪。家族を失った心理学者の一家が、家族愛とは何なのかを問い、絆を取り戻そうとする、赦しの物語。2014年マン・ブッカー賞最終候補作。PEN/フォークナー賞受賞。

著者等紹介

ファウラー,カレン・ジョイ[ファウラー,カレンジョイ] [Fowler,Karen Joy]
1950年、インディアナ州ブルーミントン生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒。SFおよびファンタジーの分野でジョン・W・キャンベル新人賞、ネビュラ賞を受賞しているほか、『私たちが姉妹だったころ』は2014年にPEN/フォークナー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひらちゃん

69
これは家族の愛の物語です。一人称で語られる内容は途中(最初の方ですが)驚きの過去に読み手を震撼させます。彼女の双子の姉はどこに?そして多分追って行っただろう兄。残された私は両親の変わりように、そして姉と育った為の影響が大きすぎて他人との距離がとれない。ファーンが皆大好きだった。いつまでも一緒にはいられないのは分かっていたはず。こんな研究が事実あった事にも驚くばかりです。それぞれの領域を犯してはいけないのだと思いました。2017/04/14

ちょき

60
ある家族の物語。人とは違う育ち方をした主人公が一人称で語る双子の姉、兄そして家族のこと。何もかもが素晴らしすぎた。あらすじはAmazonなどで見ていただきたい。作者の頭の良さが際立っているのか翻訳家がすごいのか、主人公の語り草や文学的な表現、ひとつひとつとりあげても無駄なものは何もなく素晴らしいの一言に尽きる。語彙や表現を心いくまで味わった。作中に時々出て来る日本テーストの妙も面白かった点としてあげておく。皆がそうしているように私も最も重要な「ある部分」のネタバレには触れずに感想を書くことにした。2017/03/09

藤月はな(灯れ松明の火)

56
『ジェーン・オースティンの読書会』の作者の最新刊がみすず書房で出ていると知った時、驚きましたが、読んで納得。相手との距離が掴めず、まるでニューロンのミラー効果のように相手の暴力行動を真似してしまうローズマリー。彼女には姉ファーンがいたが、今はいない。ローズマリーの両親がIQテストでヒステリックに反応する事、チューバッカの扱いに怒り、行動を起こしたローウェル、ファーンを溺愛していた母の変化、酒に溺れた父、そしてローズマリーが言ってしまった言葉と「彼女ら」がどうなったかを知ると只々、遣り切れない。2017/04/21

りつこ

54
なんの前知識もなく読み始めたのだが、これはほんとにそういう真っ白な状態で読むといいと思う。内容的には驚きの連続なのだけどそれが決して奇をてらっていないというか…不思議と静かな印象を残している。結局のところこれは家族の物語で一人の女性の成長の物語と私には思えた。「真ん中から話してみよう」という言葉が何度か出てくるのだが、その構成がとても効いていて、この物語に静と動を与えているように感じた。とてもよかった。読んでよかった。2017/04/12

星落秋風五丈原

42
「この物語は真ん中から始まる」と巻頭そうそうローズマリーは宣言。なぜならば、最初から始めてしまったら、読者はこの家族のある一点ばかりが気になって、ストーリーそのものは二の次になってしまうからだ。そのため私達は、ローズマリ―の一人称語りであることを頼りにいつか家族失踪の謎が明かされるものと期待して読む。ところが途中で、ローズマリーが信頼できない語り手であることに気づく。どうしても記憶の中の一点がはっきりしないのだ。こうして不安定な語り手にゆらゆらと揺られながら、私達はローズマリーの幼少時代に踏み込んでいく。2017/03/04

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