出版社内容情報
【第66回岸田國士戯曲賞受賞作品】
僕は人を救いたいんだ……アルコール依存症の〈バナナ〉が冗舌に疾駆! アウトな奴らと咲かす、マッチングアプリじかけの探偵物語。
内容説明
僕は人を救いたいんだ…それって恥ずかしいことかな?バナナを名乗るアルコール依存症の“僕”が、冗舌に疾駆する!「アウトな奴ら」が咲かすマッチングアプリじかけの探偵物語。第66回岸田國士戯曲賞受賞作品。
著者等紹介
山本卓卓[ヤマモトスグル]
劇作家・演出家。範宙遊泳代表。1987年、山梨県生まれ。幼少期から吸収した映画・文学・音楽・美術などを芸術的素養に、加速度的に倫理観が変貌する現代情報社会をビビッドに反映した劇世界を構築する。オンラインをも創作の場とする「むこう側の演劇」や、子どもと一緒に楽しめる「シリーズおとなもこどもも」、青少年や福祉施設に向けたワークショップ事業など、幅広いレパートリーを持つ。アジア諸国や北米で公演や国際共同制作、戯曲提供なども行ない、活動の場を海外にも広げている。ACC2018グランティアーティストとして、2019年9月~20年2月にニューヨーク留学。『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞受賞。公益財団法人セゾン文化財団フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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kitten
8
図書館本。しかし、これはなぜ借りたんだろ?タイトルに惹かれてだと思うが、中身が戯曲だとは知らなかった。いかにも、アングラな演劇っぽいノリがなんか懐かしく感じた。ドン・キホーテな話、かなあ。こういう設定なら、もっと違う話にもできただろうに戯曲となるとこんな感じになるのかな。2023/10/16
法水
3
第66回岸田國士戯曲賞受賞作。候補になった際に無料公開されていた戯曲を読んでいたので、単行本は昨年の範宙遊泳の公演時に買ったままにしてあったのだけど、再演を観た後で改めて読了。いやー、やはり穴蔵の腐ったバナナの語り口は天下一品じゃあい!2023/08/03
スパナ
2
一般的に考えて、社会の底辺の方にいると思われる(人生あまり上手くいってない感じの)アラサーの男女5人が登場人物の戯曲。全体的にはテンポの良い屁理屈が楽しい作品。だけど、大切な人の死についてや、その人を失ってなお自分は生きていくことについてなど、そんな切なく深いことも考えさせられる作品でした。2022/08/10
yiyiyi
1
ちょうど1年くらい前に観た舞台の戯曲。物凄く久々に観た(多分)舞台は、完全に度肝を抜かれた。読みながら出演者の声色や動きが頭に浮かんでくるぐらいには。普段小説を読んだり映画を観ている時には気になって仕方がない謎が、なんだかこの舞台では丁度いい余白として存在していた気がする。みんなどこで何してんのかな。素晴らしい作品でした。2024/09/08
マカロン
1
穴蔵のセリフが面白い!ただ面白いだけかと思ったら結構重い。セリフは関係ないことも多く当たり前だがセリフ覚えるの大変そう 最後にQRコードあるのでお買い得!2023/12/10