だれか、来る

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だれか、来る

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560093979
  • NDC分類 949.62
  • Cコード C0074

出版社内容情報

2023年ノーベル文学賞を受賞した、ノルウェーを代表する劇作家の代表作「だれか、来る」とエッセイ「魚の大きな目」を収録。邦訳の単行本は初となる。
シンプルな言葉を繰り返す詩のような台詞で人間の本質を問う「だれか、来る」は、だれもが自分と重ね合わせられる。90年代に発表されるや、世界に衝撃を齎した。リアリズムと不条理演劇の間を往来する作風は、フォッセが、同じくノルウェー出身の劇作家イプセンの再来、〈21世紀のベケット〉などと称されるゆえんでもある。
ベルリン在住の訳者は、著者と20年以上親交を重ねてきた最良の理解者。フォッセは西海岸の周縁に生きる市井の人々の姿を描くために、西海岸の書き言葉ニーノシュクで執筆する。翻訳はドイツ語版から行ない、訳者が著者に直接確認しながら完成させた。エッセイ「魚の大きな目」は、フィヨルドとともにある生活の風景やフォッセの文学観がよくわかる。
巻末の訳者による解説では、文学的出発点になった出来事、原風景、創作のテーマ、影響を受けた世界文学や、主要作品の紹介のみならず、著者との長年の親交のなかでのエピソードから貴重な素顔も伝わってくる。

内容説明

ノーベル文学賞受賞作家の代表作とエッセイ。詳細な訳者解説を収録。初の邦訳書!

著者等紹介

河合純枝[カワイスミエ]
1940年東京生まれ。岡山大学法学部、カリフォルニア大学バークレー校美術専攻。ギリシアのテサロニキ市にあるAnatolia Collegeで教鞭を執る。長年にわたって美術手帖に寄稿し、ドイツ語でも執筆。ベルリン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

203
2023年ノーベル文学賞受賞作家の初邦訳ということで読みました。著者がブレイクするきっかけとなった代表作戯曲「だれか、来る」がメインです。本書だけでは、ノーベル文学賞受賞作家の凄みが感じられなかったので、今後小説等が邦訳されたら読んでみたいと思います。村上春樹のノーベル文学賞受賞が待ち遠しいです。 https://www.hakusuisha.co.jp/book/b638291.html2024/01/14

NAO

67
2023年ノーベル文学賞を受賞したノルウェーの作家の戯曲。会話に「二人きり」「二人は一緒」というフレーズが何度も繰り返されるように、二人きりで完全に一体になることを望んでいる彼と彼女。だが、別々の人間である二人は、完全に一体にはなれない。別の男の登場や別の人間の存在を感じさせてしまう家は、彼と彼女が二人一緒になることはないという暗示だろうか。また、二人きりになりたいのにそれを許されない彼と彼女は、原罪を犯したアダムとイブのようでもある。男の登場によって彼女が少し変わったように感じるのも、そのせいだろうか。2024/03/24

藤月はな(灯れ松明の火)

63
(自分達を引き離そうとした)周囲から逃れ、二人っきりでいられる家を手に入れた、歳の離れた男女。二人っきりの世界の成立に喜ぶ男に対し、女はある予感に囚われていた。「だれか、来る」と。そして家の元の持ち主と関りがあった若い男がやってきてから二人の関係は静かに変化していく。一人でいる時は完全な孤独に耐え切れない。だが、愛する人といたとしても全てを理解できる事はない故に余計、寂しさは募るのだ。この虚無感。そして過去や周囲は逃げようとした人間を介して追いかけてくる事へのフラストレーションの立ち上がりも生々しい。2024/03/27

ヘラジカ

37
書籍としてはメインは訳者解説の方であると言っても良いかもしれない。何の前知識もなく表題の戯曲を読んですんなり咀嚼できる人間は多く無いはず。「(フォッセは)個々の人間の心理や劇のストーリーには、興味がない。」と言い切るほどで、その世界観(文学観)や死生観に触れてこそ作品自体も読む価値が生まれる。もっと言えば、これは実際に劇になったものを観賞しないと真価を知ることは出来ないのではないか。幸いにも何度も読み返せるページ数なので、機会があればベケットなどもちゃんと読み込んだ上で再度手に取りたいと思う。2023/12/26

ちえ

31
2023年のノーベル文学賞作家の作品。本人を著名にした戯曲のほかエッセー(物語のよう)。太り気味の50代の「彼」と30歳前後の「彼女」が「二人きり」でいるために一軒家に移って来る。登場人物は3人だけ、セリフも繰り返しが殆どだが、読んでいて酷く不穏と不安を感じる。解説で作者自身の子供の頃の体験から来る死生観も反映されていると知る。難解。ヨーロッパで最も上演された演劇とのことで、読むよりも舞台上で観るとより〈分かる〉のかもしれない。2024/06/15

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