出版社内容情報
安重根、乃木希典、水野廣徳、粛親王、川島芳子、石原莞爾――。旅順から近代日本はいかに見えたか?旅順をめぐる、もうひとつの物語
内容説明
安重根、乃木希典、水野廣徳、肅親王、川島芳子、石原莞爾―。旅順から近代日本はいかに見えたか?旅順をめぐる、もうひとつの物語。
目次
第1章 仰ぎ見る表忠塔
第2章 水雷艇の旅順海戦
第3章 日露戦後の癈兵
第4章 アカシヤの街
第5章 日本海海戦から西部戦線へ
第6章 軍縮の時代の「日露戦争」
第7章 鎮遠町十番地
第8章 石原莞爾と水野廣徳の日米戦争
第9章 旅順にまつられた皇祖神
第10章 ソ連軍の進駐から撤退まで
著者等紹介
渡辺浩平[ワタナベコウヘイ]
1958年生まれ。立命館大学文学部卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科中国文学専攻修士課程修了後、博報堂入社。北京と上海に駐在。愛知大学現代中国学部講師、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院教授を経て、同特任教授、北海道大学名誉教授。専門はメディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まーくん
78
遼東半島突端の街旅順。日清・日露の戦役から満洲国の建国そして二次大戦での日本敗戦へと続く半世紀にわたる旅順とその街の存在に係わる歴史。著者は広告代理店博報堂に勤務、北京、上海に駐在。後に愛知大講師を経て北海道大学教授。彼は駐在員時代の90年代、何度か大連を訪れているが、当時、旅順と大連は同じ行政区(旅大市)となっていたにも拘らず、軍港旅順は外国人に門戸を閉ざしており足を延ばすことは出来なかった。そして2013年、北大の仕事で大連を訪ねた折、初めて旅順を訪れる。日露戦争で死闘が繰り広げられた激戦地は⇒2025/04/05
onepei
2
戦前は何かの象徴だった旅順。興味深く読んだ。2024/03/17