出版社内容情報
国際ブッカー賞、最終候補作。植民地支配、幻の解放、南北分断、そして21世紀へ。闘う産業労働者たちと鉄道員一家四代の朝鮮半島における百年の物語。
【目次】
内容説明
そのときは負けているように見えても、結局は弱い者たちが勝つようになっているんだよ。朝鮮半島から満洲へとのびゆく鉄道、離散の運命、分断を越えてつながりあう家族―それぞれの闘いを描ききった著者の集大成、ついに完結。
著者等紹介
黄晢暎[ファンソギョン]
1943年、満洲長春生まれ。47年、韓国の永登浦に移住。高校在学中に『思想界』新人文学賞受賞。66年、韓国海兵隊に入隊。翌年ベトナム戦争に従軍。その体験を元にした短篇小説『塔』と戯曲『歓迎の帆』を70年に発表、朝鮮日報新春文芸賞受賞。88年『武器の影』を刊行、萬海文学賞受賞。89年、朝鮮文学芸術総同盟の招聘を受けて北朝鮮を訪問、国家保安法容疑で手配され、ベルリンとニューヨークで亡命生活を送る。93年、韓国に帰国と同時に逮捕され、5年に及ぶ服役生活を送る。釈放後、2000年『懐かしの庭』を刊行、丹斎賞と恰山文学賞を受賞。01年『客人』を刊行、大山文学賞受賞。18年、フランスのエミール・ギメ アジア文学賞受賞。20年、本書『マテニ10号』を刊行し、24年国際ブッカー賞最終候補作となる。本書は世界22カ国の言語で翻訳刊行が決定している
姜信子[キョウノブコ]
1961年、横浜市生まれ。17年、著書『声 千年先に届くほどに』(ぷねうま舎)で鉄犬ヘテロトピア文学賞、2022年、監訳『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(クオン)で日本翻訳大賞受賞
趙倫子[チョリュンジャ]
1975年、大阪府大東市生まれ。韓国語講師。パンソリの鼓手及び脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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