内容説明
論証を正確に積み上げていく論理学の思考は、どうしても「あたりまえ」の結論に終始しがち。論理学の限界を見定め、論理学を鍛え直すことで、新鮮なひらめきを生みだす思考法を手にいれよう。論理学の初歩である三段論法に秘められた力や、詭弁だと否定されがちな日常的レトリックを生かした、意外性に満ちた推理・推論の方法を明らかにする。正しく捉え、的確に推理し、大胆に発想するための、新しい論理思考のレッスン登場。
目次
1 妥当な推論を求めて(必然性と思考の原理;排中律と二値性 ほか)
2 三段論法の底力(定言三段論法とは;三段論法には型がある ほか)
3 科学的思考の「仮説」と「論証」(必然性から確実性へ;ヒュームの「懐疑」とミルの「要請」 ほか)
4 本当らしさとは何か(確かな論拠を求めて;「真理」の相対性と同意の形成 ほか)
5 偶然を受け容れる推理(ミクロの視点とマクロの視点;縁起観から「容」偶然主義へ ほか)
著者等紹介
野内良三[ノウチリョウゾウ]
1944年、東京生まれ。東京教育大学文学部仏文科卒。同大学大学院文学研究科博士課程中退。静岡女子大学助教授、高知大学教授を経て、関西外国語大学国際言語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はとむぎ
13
全体の構造を見るのではなく観て、直感する。そんな捉え方が僕には向いてる。 本にはそんなこと書いてませんが、読んだ感想です。2024/02/09
魚京童!
9
面白い本は、ためになる。この本は、面白くない。この本は、ためにならない。2014/03/15
Riko
1
図書館で借りた。2013/10/31
☆☆☆☆☆☆☆
1
前半と後半のギャップに驚いたけれども、よい頭の体操になりました。2012/11/20
ゆうき
1
読み解く、相手を納得させる論理思考ではなく、容という論理的思考によって発想と理論を生み出す2012/04/27