出版社内容情報
「永遠の少年」をめぐる奇想天外な傑作長篇
児童文学の歴史に燦然と輝く永遠の古典『ピーター・パン』。その生みの親J・M・バリーに着想を与え、ピーター・パンのモデルとなったルウェリン=デイヴィス家の五人兄弟のひとりで、のちに出版社社主となったピーターの自殺で物語は幕を開ける。
続いて、バリーの幼少期のエピソードに重ね合わせるようにして語り手自身の物語が始まる。章が進むうち、この謎の語り手が、今や知らぬ者はいない子供たちのヒーロー、時を駆ける永遠の少年ジム・ヤングの冒険を描く大人気シリーズの作者ピーター・フックであることが次第に明らかになる。
バリーが生きたヴィクトリア朝からエドワード朝にかけてのロンドンと、自らが子供時代を過ごした1960年代のスウィンギング・ロンドンを奇妙に交錯させつつ、語り手フックは『ピーター・パン』の物語とバリーの生涯をなぞっていく。だが、そこにはある恐ろしい計画が隠されていた……
実在/架空の登場人物とビートルズらの音楽に彩られ、獰猛な想像力と「脱線の文体」で紡がれる人生の一夜(ア・ナイト・イン・ザ・ライフ)の物語。アルゼンチンの奇才が放つ、13か国、9言語に翻訳されたファンタスティックな傑作長篇。
内容説明
児童文学の歴史に燦然と輝く永遠の古典『ピーター・パン』。その作者J・M・バリーに着想を与え、ピーター・パンのモデルとなったルウェリン=デイヴィス家の五人兄弟のひとりで、のちに出版社社主となったピーターの自殺で物語は幕を開ける。続いて、バリーの幼少期のエピソードに重ね合わせるようにして語り手自身の物語が始まる。章が進むうち、この謎の語り手が、今や知らぬ者はいない子供たちのヒーロー、永遠の少年ジム・ヤングを主人公に据えた冒険小説シリーズの作者ピーター・フックであることが次第に明らかになる。バリーが生きたヴィクトリア朝からエドワード朝にかけてのロンドンと、自分が子供時代を過ごした1960年代のスウィンギング・ロンドンを奇妙に交錯させつつ、語り手は『ピーター・パン』の物語とバリーの生涯をなぞっていく。だが、そこにはある恐ろしい計画が隠されていた…
著者等紹介
フレサン,ロドリゴ[フレサン,ロドリゴ] [Fres´an,Rodrigo]
1963年ブエノスアイレス生まれ。1991年、短篇集Historia argentinaでデビュー、躍ベストセラーとなる。その後、精力的に新作を発表。1999年バルセロナに居を移し、2001年の第二長篇Mantraに続き、2003年に刊行した三作目の長篇小説Jardines de Kensingtonによって国際的に名を高め、9言語に翻訳された
内田兆史[ウチダアキフミ]
1968年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得退学。明治大学政治経済学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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