エクス・リブリス
女がいる

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090367
  • NDC分類 993.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ユーモラスに、猥雑に、幻想的に、フェティッシュに、「女」との抜き差しならない関係を語る97の断章。

【著者紹介】
1950年ブダペスト生まれ。ポストモダン的作風を特徴とする、現代ハンガリーを代表する作家。邦訳に『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし――ドナウ川を下って』『黄金のブダペスト』がある。

内容説明

ユーモラスに、猥雑に、幻想的に、フェティッシュに、“女”との赤裸々な関係を綴る。“女”との間で繰り広げられる、抜き差しならない「愛」の行方。言語遊戯と仕掛けに満ちためくるめく97章。現代ハンガリーを代表する作家による過激かつ切実な、異色のラブストーリー。

著者等紹介

エステルハージ,ペーテル[エステルハージ,ペーテル] [Esterh´azy,P´eter]
1950年、ブダペスト生まれ。ハンガリーの名門大貴族エステルハージ家の末裔にあたる。74年、ブダペスト大学数学科卒。76年、処女作Fancsik´o ´es Pintaを発表。三作目のTermel´esireg´eny.Kisssreg´eny(1979)によってポストモダン作家としての地位を確立。その後も、話題作を次々に発表、現代ハンガリーを代表する作家として広く知られる

加藤由実子[カトウユミコ] [Eschbach‐Szabo,Viktoria]
千葉県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了。テュービンゲン大学博士(Ph.D.)。テュービンゲン大学外国語センター講師、ボン大学アジア研究科講師を経て、現在ハイデルベルク大学東アジア研究センター日本学研究所講師。専門は言語学、日本語教育

エシュバッハ=サボー,ヴィクトリア[エシュバッハサボー,ヴィクトリア]
ハンガリー、バヤ生まれ。エトヴェシュ・ロラーンド大学卒業(ドイツ学、スラヴ学、中国学、日本学)。ボーフム大学博士(Ph.D)。テュービンゲン大学アジア地域文化研究所日本学科教授(京都、テュービンゲン大学同志社日本語センター所長兼任)。2000‐09年ヨーロッパ日本研究協会評議員。2005‐08年ヨーロッパ日本研究協会会長。専門は日本語学、言語政策、異文化間コミュニケーション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りつこ

36
「女がいる。」で始まる全97章。詩のようで短歌のようで含みがあってストーリーがあるようなないようなで正直言って私にはよくわからない。女は僕を愛していたり憎んでいたり。でも愛していても憎んでいてもあまり違いはない。肉体が結び付くことはあっても互いに理解しあえない繋がりあえないことは明白で、それは自分が自分を理解できないのと一緒のことのようにも思える。それぞれ違うようでいてまるで同じような文章を読んでいると、自分もこの中に絡みとられて行くような気がする。反復の効果を余すところなく利用している。2015/02/12

kaori

32
現代ハンガリー作家が織り成す「女がいる」から始まる97章。女は男を愛していたり、憎んでいたり。女かどうか疑わしいことも。ハンガリーの言語や史実に全く知識のない私は時々引用されるそれらを理解できれば、もっと面白く読めるのかな?と思っていた。しかしある時から言葉だけを追って読むことに専念してみた。そうすると、もしかしたらこの作品は解からないことを愉しむ作品なのかとさえ思えてきた。男も女も解かり合えない。同性だって解かり合えない。でもそれを嘆いているのではなく、達観して受け入れるのでもない。続きます→2015/01/08

はちてん

32
ハンガリーの作家。ショートショートな97章。読み進むうちに世界観に取り込まれかけるのだが、いまひとつ入り込めない。たぶん著者の皮肉やパロディ、ユーモアについていけない辺りで思考が分断されるからか。実験的な作品にも思える。もしハンガリーの文化や言語に理解があったら印象が変わるだろう。「女がいる。僕を愛している」「女がいる。僕を憎んでいる」どちらなんだ?この女は同一人物なのか別人なのか?世界共通の『こんな女いるよね』『これはエロいよね』には苦笑したし肯ける。2014/12/26

かもめ通信

18
エクス・リブリス読書会のための再読。二度目にもかかわらず、今ひとつよくわからなかったというのが正直なところ。2019/09/16

aoneko

16
書かれていることそのものより音をたのしんだ。「女がいる...」ではじまる97の断章で女は男を憎んでいたり、愛していたり、ついには「女がいる。以下省略。」という文まででてきて、どない?となりながらも、この感触どこかで•••と、思い出した『ぼくは覚えている』。口ずさんだときのリズムが似てるのかな。滑稽だったり、首をかしげたくなったりもするのに、そう遠い話でもない気がするのも不思議。 2015/02/20

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