出版社内容情報
南北戦争以前、「黒人に所有された黒人奴隷」たちを描いた歴史長篇。日々の暮らしの喜怒哀楽を静かに語り、胸を打つ。ピュリツァー賞ほか主要文学賞を独占した話題作。柴田元幸氏推薦!
内容説明
舞台は南北戦争以前のヴァージニア州マンチェスター郡。黒人の農場主ヘンリー・タウンゼンドはかつて、郡一番の名士であるウィリアム・ロビンズに、両親とともに所有される奴隷だった。少年の頃、ロビンズの馬丁として献身的な働きをしたヘンリーは、いつしかロビンズから実の息子とも変わらないほどの愛情を受けるようになる。ヘンリーの父オーガスタスは、金をこつこつと貯め、苦労して一家全員の自由を買い取ったが、大人になったヘンリーは、みずから黒人奴隷のモーゼスを購入することで両親と決別してしまう。だがそのとき、大農園の主となったヘンリーが急逝する。若き妻ひとりと数十名の奴隷たちが残された農園のなか、「主人」と「奴隷」の関係にしだいに波紋が生じはじめる…。ピュリツァー賞、全米批評家協会賞、国際IMPACダブリン文学賞受賞作品。
著者等紹介
ジョーンズ,エドワード・P.[ジョーンズ,エドワードP.][Jones,Edward P.]
1951年生まれ。処女作Lost in the City(1992)はPEN/ヘミングウェイ賞を受賞、全米図書賞の最終候補に選出される。『地図になかった世界』(2003)でピュリツァー賞、全米批評家協会賞、国際IMPACダブリン文学賞を受賞したほか、全米各紙誌の年間最優秀図書に選出される
小澤英実[オザワエイミ]
1977年埼玉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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