出版社内容情報
ヨーロッパの文化を支えたふたつの言葉。ラテン語と古典ギリシア語のしくみを比較しながら、その特徴を浮かび上がらせていきます。
西洋古典2言語の徹底比較
西欧文化を支えたふたつの言葉は歴史的にも言語的にも密接な関係をもっています。本書では文字と発音をはじめ、動詞の活用パターンや名詞の変化形、数詞にいたるまで、両言語のしくみを徹底的に比較することで、各言語のもつ特徴を浮かび上がらせていきます。古典ギリシア語の定冠詞、双数、アオリスト、中動態、希求法などは、ラテン語ではいかに表されるのか。この二言語を比べることでしか見えないものがあります。巻末にはラテン語と古典ギリシア語の変化表、文法項目索引付き。
【著者紹介】
早稲田大学講師。著書『ラテン語のしくみ』(白水社)、『ヨーロッパ世界のことばと文化』(「ラテン語からロマンス語へ」執筆。成文堂)ほか 。
内容説明
ヨーロッパの文化を支えたふたつの言葉、ラテン語と古典ギリシア語の特徴を徹底比較。変化表、索引付。
目次
文字と発音
動詞の現在形、第一変化名詞、ギリシア語の定冠詞
第二変化名詞
第一・第二変化形容詞、未完了過去
未来形、第三変化名詞
完了形とギリシア語のアオリスト
第三変化形容詞
ギリシア語の約音動詞
過去完了と未来完了
前置詞〔ほか〕
著者等紹介
小倉博行[オグラヒロユキ]
早稲田大学大学院博士後期課程修了。早稲田大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
13
ヨーロッパの二大古典語の入門書。片方の言語をすでに知っている人で、もう一方の文法組織を大雑把に知りたい場合には有用かもしれないが、両方共知らない人や逆にどちらもある程度知ってる人にはあまり役に立たないと思う。文法説明が相当駆け足なので(たった200ページ弱で両言語の初級文法を網羅しようというのだから当然だが)、全くの初心者はおそらく途中で挫折するだろうし、一方で比較言語学的記述がほとんどないため、両言語の言語学的理解を深めることもできない。結果、なんとも中途半端な仕様の本になってしまっている。2015/12/12
ik
4
ギリシア語未修かつ文字が違うだけで全く親しめなかったのでラテン語で言うところの~というのが分かれば少し親近感がわくかなと思って手にとってみた 初級文法を手に取る前の橋渡しには使えそうかなと2016/06/14
armerhund
3
ちょうどラテン語、ギリシア語を同時に学んでいることから手にとったわけだが、きわめて普通。はじめに書いてある本書の目的からして多くを期待してはいけないのかもしれない。両言語を比較しなければ分からないような面白いことはほとんど書かれていない。むしろラテン語とギリシア語の初級文法書を足して二で割ったような印象。初心者がこの本から学習を始めるとおそらく挫折するだろうし、一方の言語を既に修めた人は普通にもう一方の言語の初級文法書を手にする方がいいだろう。巻末の変化表が見やすいのは救いか。期待したので残念だった。2015/12/28
本の紙魚
1
ヨーロッパの文化や古典を楽しむためにと手にとったけれど、私にはまだ早すぎたらしい…二兎追う感じになりそうなので、まずはラテン語を他の参考書で少し勉強してから再読したい。語学学習は楽しいけれど、難しい!2021/03/03
すいれん
1
ワタシは未熟者ゆえ、ラテン語の語彙が少し増えたぐらいでした。…二兎を追ってしまったなぁ。2015/12/09