中国第二の大陸アフリカ―一〇〇万の移民が築く新たな帝国

個数:

中国第二の大陸アフリカ―一〇〇万の移民が築く新たな帝国

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月25日 08時13分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 334,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560084915
  • NDC分類 334.44
  • Cコード C0036

出版社内容情報

露天商から起業家まで、中国移民が追い求める「アフリカン・ドリーム」の実態を、サハラ以南10カ国を巡って詳細に描いた傑作ルポ。

露天商・起業家たちの「アフリカン・ドリーム」
 1996年に江沢民国家主席(当時)がアフリカ6カ国を歴訪して以来、中国は国家ぐるみでアフリカ進出を本格化させてきた。中国の対アフリカ貿易額は突出し、民間投資額もアメリカに迫る勢いだ。さらに、新天地を求めてアフリカに渡った中国人は、この10年で100万人を超えるといわれている。
 本書は、カラオケバーを経営する売春宿の女将から銅山開発に成功した起業家に至るまで、中国移民が追い求める「アフリカン・ドリーム」の実像を、サハラ以南10カ国を巡って詳細に描いたルポである。著者は中ア双方で『ニューヨーク・タイムズ』の支局長を務めたベテラン・ジャーナリスト。両者に渦巻く野望、欲得ずくの協力・依存関係、蔓延する腐敗と偏見――「ビジネス」という視点だけでは見えてこない人びとの日常の姿を通して、アフリカで急速に存在感を増す中国の「人としての顔」を浮かび上がらせる。そこに新植民地主義の影を見ることもできるが、同時に、経済的、文化的相互交流が盛んな新世界を展望することも可能だ。
 本書は中国とアフリカの関係を新たな視点で見直し、歴史地図に位置づける試みである。『ニューヨーク・タイムズ』ほか有力紙誌が絶賛。

【著者紹介】
ジャーナリスト。コロンビア大学ジャーナリズム大学院准教授(2008~)。ピュリツァー賞に2度ノミネートされたほか、海外記者クラブ賞を2度受賞。本書は『ニューヨーク・タイムズ』の100 Notable Books of 2014に選ばれたほか、『エコノミスト』『ガーディアン』『フォーリン・アフェアーズ』でも2014年の「注目すべき一冊」として取り上げられた。

内容説明

露天商から起業家まで、中国移民が追い求める「アフリカン・ドリーム」!双方に渦巻く野望、欲得ずくの協力・依存関係、蔓延する腐敗と偏見―。『ニューヨーク・タイムズ』の支局長を歴任した調査報道の巧者が、アフリカで急速に存在感を増す中国の「人としての顔」を浮かび上がらせた傑作ノンフィクション。

目次

第1部 アフリカへ!(モザンビーク;未来を見据えて;友好のジェスチャー)
第2部 行き詰まり(リベリア―前途多難;コナクリ―進まぬ改革;フリータウン―手品の道具;マリの場合;ガーナ―民主主義の習慣)
第3部 幸せな家族(一家の守護聖人;地の恵み)

著者等紹介

フレンチ,ハワード・W.[フレンチ,ハワードW.] [French,Howard W.]
ジャーナリスト。コロンビア大学ジャーナリズム大学院准教授(2008‐)。マサチューセッツ大学卒業。コートジボワールの最大都市アビジャンで英仏語通訳、大学講師を務めたのち、フリーランスの記者として『ワシントン・ポスト』などに寄稿。1986年、『ニューヨーク・タイムズ』に移り、90‐2008年、支局長として中央アメリカ・カリブ海、西・中央アフリカ、日本、韓国、中国(上海)など世界各地で旺盛な取材を行なう。この間、ピュリツァー賞に2度ノミネートされたほか、海外記者クラブ賞を2度受賞

栗原泉[クリハライズミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

飯田健雄

46
どうしようもないアフリカと中国の関係、食えない、差別されている、ほとんど学歴なき、底辺層の中国農民工。政府から棄民扱いされ、体裁よく友好のもと、追い出された中国人が、アフリカで現地の人々を不当に扱う経済風土。汚職感染は青天井の、アフリカ諸国の家産官僚、大統領職を個人的ビジネスとみる大統領と取り巻き政治家。しかし、地面をはいつくばってでも、利己心にまみれながら、必死に「カネ儲け」に生きようとする中国人に、なにか勇気をもらった。こういう風に、金のみに生きるのも人生かと、底辺から経済を描き切った好著と思う。2018/09/05

kan

21
中国によるアフリカの経済的植民地化のやり口を記録したトラベルログといった趣で、著者のアフリカ10か国ほどでの体験と聞き取りが主な内容。各国の政治状況や経済を分析調査したものではなく旅行エッセイ風で少し浅いのが残念だが、中国からの移民や投資家の個人的な話は興味深いものがあった。中国のアフリカ開発の実態は報道や本などで見聞きしていた通りだが、汚職や資源の争奪や環境破壊こそビジネスチャンスと捉えるたくましさは現地でいつまで持続可能だろうか。本書の内容は十年ほど前のものなので、現状も気になる。2022/05/29

ののまる

13
アフリカで恨みによる中国人の誘拐や殺害が相次いでいることは数年前から日本でもニュースになっていたけど、このような中国からの移民(農民や商人や売春婦にいたるまで、中国人のいない商売はないぐらい)やアフリカ人を差別的に扱う(その国で法律で決まっている最低賃金を払わず、現地の伝統と社会を破壊する)やり方を続ける限り衝突は増え続けるだろう。巨額の資金を背景にアフリカ政治を牛耳る中国政府とインフラ整備をしてやったと豪語する大使館(しかし、すぐ水漏れし道路は崩れている)。もう地球環境はダメだなという暗澹たる気持ち。2016/08/26

kawa

12
例えば、人口200万人のアフリカ南部の国ナミビアには、推定40万人の中国人が渡っており、少なくない人々が移住を希望しているという。今、中国本国での「上りのエスカレーター」に乗り遅れた人々が、凄まじい勢いでアフリカに向かっているのだそうだ。中国人の逞しさには感心なのですが、国策で、お金も資材も人も全て中国からの持ち込み。結果として、現地の人材が育たない等さまざまな弊害が生じている現状を丁寧にドキュメントする。知らなかった事実にびっくりな内容。2016/06/07

fumi

7
フランス語や中国語に堪能な著者が、アフリカ大陸の中国人移民が多い各地を取材したルポ。内容もさることながら、著者の中国語の精通ぶり(何しろ相手の言葉を聞いて出身地方の見当をつけたりするレベル)に驚嘆する。とにかく登場する移住者達のキャラが濃くてそれだけでも面白い。彼らの思惑や展望は様々だが、母国へ閉塞感や行き詰まりを感じ、一発逆転を夢見て移住を決めた人が多いこと。心理的物理的距離の遠さがそれだけアフリカという場所を神秘的にさせているのかもしれないが、この逞しさは本当にすごい。2017/05/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10162723
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品