出版社内容情報
未曾有の大戦の全容を網羅し、明瞭かつ精彩に描いた通史。英国の戦史ノンフィクション作家による全三巻の超大作。
半藤一利氏推薦! 正しい「歴史認識」のための必読書
「東西の戦史の全容を網羅した決定版であり、正しい『歴史認識』のための必読書である」半藤一利
ノモンハン事件から、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、スターリングラード戦、アウシュヴィッツ、ノルマンディー上陸作戦、ベルリン陥落、沖縄戦、東京大空襲、広島・長崎への原爆投下までを描く超大作。
記述は、各国元首たち、戦闘司令官の動向や思惑といった鳥瞰的な「鳥の目」を中心に、ビーヴァーが得意とする、市民や兵卒、犠牲者などの「虫の目」が随所に光る。また、戦闘の描写は精彩に富み、アジアや欧州中小国、中東やアフリカに目を配って幅広い戦域を包含し、まさに世界大戦の全容を把握できる。
やはり気になるのは、日本がどう描かれているかということだろう。難しいテーマが多いが、最新の研究成果を採り入れ、日本軍の蛮行にも触れ、厳格に論じている。
ビーヴァーの筆力と情報力は他の追随を許さず、質量ともに圧巻ともいうべき本書は、世界二四か国で刊行、大反響を巻き起こしている「決定版」。
【著者紹介】
1946年生まれ。戦史ノンフィクションの世界的ベストセラー作家。バークベック・カレッジ、ケント大学客員教授。『スターリングラード 運命の攻囲戦』でサミュエル・ジョンソン賞、ウルフソン歴史賞、ホーソーンデン賞受賞、『ベルリン陥落1945』でロングマン歴史賞受賞、『スペイン内戦1936-1939』でラ・ヴァンガルディア・ノンフィション賞受賞、その他の訳書に『ノルマンディー上陸作戦1944 上下』『パリ解放1944-49』などがある。
内容説明
ミッドウェー海戦からスターリングラード戦、クルスク戦車戦、アウシュヴィッツまで、大戦の全体像を明解かつ精彩に描いた、英国の泰斗による通史。口絵・地図多数収録。
目次
中国とフィリピン 一九四一年十一月~一九四二年四月
戦火は世界に 一九四一年十二月~一九四二年一月
「ヴァンゼー会議」と死の収容所 一九四一年七月~一九四三年一月
日本軍の占領と「ミッドウェー海戦」 一九四二年二月~六月
砂漠戦の敗北 一九四二年三月~九月
「ブラウ(青)作戦」―ふたたびソ連を攻める 一九四二年五月~八月
太平洋の反撃 一九四二年七月~一九四三年一月
スターリングラード 一九四二年八月~九月
「エル・アラメインの戦い」と「トーチ作戦」 一九四二年十月~十一月
南ロシアとチュニジア 一九四二年十一月~一九四三年二月
カサブランカ、ハリコスチュニス 一九四二年十二月~一九四三年五月
ドイツ占領下の諸相 一九四二年~一九四三年
「大西洋の戦い」と「戦略爆撃」 一九四二年~一九四三年
太平洋、中国、ビルマ 一九四三年三月~十二月
「クルスクの戦い」 一九四三年四月~八月
シチリア島からイタリア本土へ 一九四三年五月~九月
ウクライナと「テヘラン会談」 一九四三年九月~十二月
ガスによる「ショア(大量虐殺)」 一九四二年~一九四四年
著者等紹介
ビーヴァー,アントニー[ビーヴァー,アントニー] [Beevor,Antony]
1946年生まれ。ウィンチェスター・カレッジとサンドハースト陸軍学校で学び、軍事史家ジョン・キーガンの薫陶を受ける。第11騎兵連隊将校として軍務についたのち、戦史ノンフィクションの世界的ベストセラー作家として、活躍を続けている。バークベック・カレッジ、ケント大学客員教授。『スターリングラード 運命の攻囲戦1942‐1943』(朝日新聞社)でサミュエル・ジョンソン賞、ウルフソン歴史賞、ホーソーンデン賞受賞、『ベルリン陥落1945』(白水社)でロングマン歴史賞受賞、『スペイン内戦1936‐1939』(みすず書房)でラ・バングアルディア・ノンフィクション賞受賞
平賀秀明[ヒラガヒデアキ]
1956年生まれ。早稲田大学卒業。中国通信社、共同通信社勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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