内容説明
“春画を見ていると、お京は思わず知らず手先きが股の間へいくことになる。指先で陰核を摩擦したり、二本指をドロドロになった膣へ突込んで奥深く擦り立てた。呼吸が荒くなる。身震いがしてくる。尻をくるくると振りまわし、指先を働かせて心地のよい局部を擦り、拇指の腹で陰核をじっと押さえていたが、「ああ、いくわ…」両眼を閉じ、フンフンいって気をやってしまった”情痴に爛れる男女を描く「白蓮紅蓮」他三編。作者は不詳。
感想・レビュー
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欲求不満なご婦人方が春画での自慰行為やレズセックスに耽るなどの爛れた情事を描く中編『白蓮紅蓮』。女たらしが結婚したくないばかりに友人に交際相手とセックスさせることで婚約話を解消させようと目論むも、彼女が友人とのセックスに及ぶに至り自分との情交の時には見せなかった痴情をこれでもかと見せつけられ、無性に悔しい思いをしてしまう『心がわり』。熟れた母親の情交の現場を見て娘が自慰に耽る『視姦』。「卒業までにせめて10人位は美少年を水揚げする」と豪語する女学生の姿が肉食性に溢れる連作短編『若草双紙』。以上四編を収録。2012/02/08