高山宏セレクション〈異貌の人文学〉<br> ボーリンゲン―過去を集める冒険

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高山宏セレクション〈異貌の人文学〉
ボーリンゲン―過去を集める冒険

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  • サイズ B6判/ページ数 419p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560083109
  • NDC分類 060
  • Cコード C1010

出版社内容情報

ユングに傾倒したアメリカの資産家夫妻が創設したボーリンゲン基金と出版活動。二十世紀を変えた〈知〉が生成される現場を活写する。

内容説明

C.G.ユングはスイスのボーリンゲン村を隠棲の地とし、心理学・神話学・宗教学・図像学など様々な分野の世界的知性を集めた“エラノス会議”(一九三三年開始)で中心的役割を果たした。そのユングに傾倒したアメリカの資産家ポールとメアリー・メロン夫妻は、一九四二年にボーリンゲン基金を設立、学術研究の支援と出版事業を開始する。“ボーリンゲン叢書”はユング著作集、エラノス講義の書籍化をはじめ、ヴィルヘルム訳『易経』、キャンベル『千の顔を持つ英雄』、ノイマン『グレート・マザー』、鈴木大拙『禅と日本文化』、ヴァレリーやコールリッジの著作集など、数々の名著を送り出し、奨学金で多くの研究者や文学者の活動を支え、考古学発掘調査に資金援助を行なった。ユング、ケレーニイ、エリアーデ、ブロッホ、パノフスキー、ショーレム、ナボコフら、ボーリンゲン・プロジェクトに集う綺羅星の如き人々、二十世紀を変えた“知”が生成される現場を活写した人的交流の文化史。

目次

第1章 カンザスシティからマジョーレ湖へ
第2章 「ボーリンゲンはわたしのエラノス!」
第3章 蘇ったボーリンゲン
第4章 エラノス、ユング、神話
第5章 文学、美術、そして古代
第6章 遺産

著者等紹介

マガイアー,ウィリアム[マガイアー,ウィリアム] [McGuire,William]
1917‐2009。フロリダ州セントオーガスティン生まれ。フロリダ大学でジャーナリズムを学び、卒業後は『ニューヨーカー』等で働く。1948年から“ボーリンゲン叢書”の編集者として、数々の名著を送り出した。英訳『ユング著作集』編集長をつとめた

高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。大妻女子大学比較文化学部教授。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roughfractus02

6
19世紀資本主義のグローバル化は知をネットワーク化し、第一次大戦後、資産家の出資する研究所が各地に知のハブを形成する。ハンブルグのヴァールブルク研究所(1921)、スイスのエラノス会議(1933)、プリンストンの高等研究所(1933)等知のハブは、第二次大戦を控え、反ユダヤ主義の高揚によって、アメリカへ移動する。本書は、エラノスの中心人物ユングに私淑する米資産家メロン夫妻によって1942年に設立されたボーリンゲン基金が、エリアーデ、ナボコフ、パノフスキーら亡命知識人に援助し、叢書を刊行していく記録である。2020/02/16

Susumu Kobayashi

4
ボーリンゲンとはユングがスイスに隠棲した時の村の名前で、塔に住んでいたのか、ボーリンゲンの塔という言葉も出てきた。ユングに私淑した資産家ポールとメアリーのメロン夫妻は、潤沢な資金力を背景にアメリカにおけるユングの著作ならびに商業出版の望めない学術書の出版を、ボーリンゲン叢書の名の下に行う。わずかな例外を除いて、常に出る赤字を夫妻の寄付で運転していく。出版ばかりでなく、経済的苦境にある学者・研究者に奨学金を支給するなどして、アメリカの知的学問的水準を引き上げた。惹句にあるように知の人的交流文化史。2018/04/02

takao

1
ユングに傾倒したアメリカン人夫妻によるボーリンゲン基金。資金援助。2022/08/04

Shun'ichiro AKIKUSA

1
華麗な固有名詞がならぶ。登場する人物の解説をつけてくれているのがありがたい。2018/02/06

akuragitatata

0
淡々とした本。でもそれがユングとその弟子・・・・・・の業績を累々と流しだしたボーリンゲン基金の歴史を辿る。世界人文学に冠たる「フィランスロピー」の見本市。2018/10/22

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