特命捜査

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334926755
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

取調室で被疑者死亡事件を起こした男性刑事、瀬川文秋。物心つく前に親に捨てられ孤独に生きてきた女性刑事、功刀沙矢子。二人に与えられた極秘の特命、それは、十年前に起きたカルト教団集団自殺・連続爆破事件の捜査直後に依願退職し警察を去った、元公安警察官殺害事件の真相解明だった。メンツ、建前、他人への無関心、保身、事なかれ主義―。組織の論理に振り回され連続して起きる現場警察官の自殺。卑劣な捜査妨害を仕掛けてくる公安警察。悪環境の中、粘り強く捜査を進める二人だが、その真相は…。

著者等紹介

緒川怜[オガワサトシ]
1957年生まれ。東京外国語大学卒業。2008年、選考委員の有栖川有栖氏、石田衣良氏、田中芳樹氏、若竹七海氏に絶賛された『霧のソレア』で第十一回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ミーコ

30
内容は、ややこしい事が多いし 結末が予想出来たりもしたけど 文章は面白いし グイグイ引き込まれました。 『霧のソレア』も是非とも読んでみたいです。2014/04/10

むつこ

17
殺人事件の被害者が元・公安警察官だったことから事件の真相究明が困難のため、極秘任務を命じられた主人公。デビュー2作目ということもあるのか、いろんな出来事がてんこ盛りでもったいない印象を受けた。2017/06/21

RIN

17
警察内部の刑事部vs公安という興味深いテーマにも関わらず読了までひどく時間がかかった。センテンスが長く文章がすんなり流れない、心理描写や視点がくるくる入れ替わり「今の心の声って誰のだっけ?」が散見されたのがもどかしかった。展開はやや韓国ドラマのようなありがちドラマチック仕立てだが、中身は異常に詳細に描かれる(笑)鑑識作業や警察内部の腐敗のデフォルメが面白く読めた。もうちょっと文章に工夫してくれたらな~だけが残念。2013/04/19

Junna.S

13
ある殺人事件を追う二人の刑事が、様々な困難や妨害に直面しながらも、真相を究明していく物語。刑事部VS公安部の軋轢、過去の罪、生き別れの肉親など、キーワードと伏線が目白押しである。説明的な文章が少々冗長に感じることと、目線が代わって落ち着かないところが難点ではあるが、怒涛のように押し寄せる新事実と、展開の速さに惹かれて読み進めてしまう。若干先読みできる部分と、わざと読まされて見過ごさせられているところと、ダブルの禁じ手などに振り回され、心地よく翻弄される。しかし、こんなことは物語の中だけに留めてもらいたい。2014/06/05

きさらぎ

7
公安と刑事が対立するという、警察小説にはありがちな設定。 こういう場合、いつも公安が悪者だけど、実際に人の命がかかっている事案であっても、ここまで冷酷になれるのか!?日本の警察組織全体を信じたい気持ちがあるのだけど…。 物語としては、登場人物の環境・関係が特殊すぎるため、それに頼った結末になってしまった印象。 事件の真相を追ううちに、結末が透けてくる。そして想像通りに繋がってしまう。 いかにも作り物という話になっているのが残念。 面白くないわけじゃないけど、現実離れし過ぎた設定がやや興ざめ。2014/07/01

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