出版社内容情報
オルフェウス神話に分断された世界を統合する詩の力を重ね合わせ、人間を自然/世界へと再び結びつける方法を探った名著。
【著者紹介】
1919~2001年。文芸批評家・詩人・小説家。インドで英国人の家庭に生まれる。イギリスで教育を受け、ケンブリッジ大学を卒業後、渡米し、多くの大学で教壇に立つ。著書に『詩の構造』、『ポール・ヴァレリー、鏡の中知性』、『ノンセンスの領域』、『オルフェウスの声』など。
内容説明
詩的思考が世界を取り戻す。オルフェウス神話に“詩”の力を重ねあわせ、「人間を散文と詩に引き裂く呪縛」を解いて、分断された世界を再統合する途を探る幻視の書。待望の邦訳。
目次
第1部 序
第2部 ベーコンとシェイクスピア―ポストロジカル思考
第3部 エラズマス・ダーウィンとゲーテ―リンネ分類学とオウィディウス分類学
第4部 ワーズワースとリルケ―思考の生物学へ
第5部 『オルフェウスの声』のために働く詩
著者等紹介
シューエル,エリザベス[シューエル,エリザベス] [Sewell,Elizabeth]
1919年、インドの英国人の家庭に生まれる。イギリスで教育を受け、ケンブリッジ大学を卒業(現代語)。第二時大戦中はロンドンの教育省で働き、戦後ケンブリッジに戻って博士号を取得すると49年に渡米、73年に米国帰化。オハイオ州立、ヴァッサー、ベネット、フォーダム、プリンストン、ノースカロライナなど、多くの大学で教壇に立つ。一連の著作で人間と世界を総合する「詩的方法」を論じ、ノンセンス論に独自の地平を切り拓いた。詩人・小説家としても数冊の著作がある。2001年没
高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、大妻女子大学比較文化学部教授。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
ルートビッチ先輩