出版社内容情報
伝記であると同時に、政治家としてどのような思想を背景に奴隷解放に向かったのかを、膨大な史料を駆使して解き明かす。
【著者紹介】
コロンビア大学で教鞭をとる歴史家で、専門は南北戦争後の再建時代。邦訳に『アメリカ 自由の物語 上下』(岩波書店、2008年)がある。
内容説明
「成長することを止めなかった」リンカンの生涯を追いながら、政治家としてどのような思想を背景に「奴隷解放」に向かったのか、膨大な史料を駆使して、彼の生きた時代から再解釈する。泰斗によるアメリカ史研究の精華。ピュリツァー賞、リンカン賞、バンクロフト賞受賞作品。
目次
第1章 生まれながら奴隷制反対―青年期のエイブラハム・リンカンと奴隷制
第2章 常にホイッグ党員―リンカン、法律、第二政党制度
第3章 おぞましき不正―共和党員の誕生
第4章 真二つに裂けた家―一八五〇年代後半の奴隷制と人種
第5章 唯一にして本質的な違い―連邦脱退と南北戦争
第6章 ケンタッキー州を死守せねばならない―南部境界州への戦略
第7章 永久に自由身分である―奴隷解放の実現
第8章 自由の再生―奴隷解放の実施
第9章 適切で必要な結論―奴隷制廃止、大統領再選、再建の挑戦
エピローグ 「流された血の一滴一滴」戦争の意義
著者等紹介
フォーナー,エリック[フォーナー,エリック] [Foner,Eric]
1943年、ニューヨーク市生まれ。コロンビア大学、オックスフォード大学オリエールカレッジにて学士号、コロンビア大学にて博士号を取得。1982年よりコロンビア大学教授(現在、デウィット・クリントン記念講座職)。1993‐94年度には、アメリカ歴史家協会(OAH)、2000年度にはアメリカ歴史学協会(AHA)の会長を務める。南北戦争、奴隷制、再建時代に関する著作多数
森本奈理[モリモトナリ]
1976年、奈良県生まれ。2010年、東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻英語英米文学博士課程単位取得退学。現在、文教大学文学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケニオミ
takao