出版社内容情報
ナショナリズムと一見無縁なモーツァルトのイメージや作品を、ナチスはいかに政治的に利用したか。膨大な史料から検証する。
内容説明
ナショナリズムと一見無縁なモーツァルトのイメージや作品を、ナチスはいかに政治的に利用していったか。文化の歪曲の実態とユダヤ系音楽家・学者たちの苦闘を、オーストリア併合以前から戦後の軋轢まで、膨大な資料から検証する。
目次
第1章 プロローグ―一九三一年モーツァルト・イヤー
第2章 ドイツ人モーツァルト
第3章 モーツァルトとフリーメイソン―ナチスに不都合な問題
第4章 モーツァルトをアーリア化する
第5章 モーツァルト・ディアスポラ
第6章 「真に人道主義的な音楽」―亡命者たちのモーツァルト
第7章 モーツァルト上演とプロパガンダ―オーストリア併合から大戦終結まで
第8章 ドイツ帝国主義に利用されるモーツァルト
第9章 エピローグ―ナチスの遺産
付録1 一九四一年十一月二十八日、帝国指導者バルドゥール・フォン・シーラッハによる第三帝国ウィーン・モーツァルト週間開幕コンサートでの歓迎演説
付録2 一九四一年十二月四日、ウィーン国立歌劇場における、帝国大臣ヨーゼフ・ゲッベルス博士によるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト没後百五十年記念演説
著者等紹介
リーヴィー,エリック[リーヴィー,エリック][Levi,Erik]
ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校音楽学科准教授。ケンブリッジ大学、ヨーク大学、ベルリン音楽大学(現在のベルリン芸術大学)で音楽を学ぶ。専門は20世紀ドイツ音楽。また、オールドバラ音楽祭やBBCの録音で伴奏者を務めるかたわら、『BBCミュージック・マガジン』でCDレビューも担当している
高橋宣也[タカハシノブヤ]
慶應義塾大学文学部准教授(近代イギリス文学)。慶應義塾大学大学院博士課程修了。1999~2001年ロンドン大学訪問研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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