元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ

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元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779119804
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

内容説明

原発は、ほんとうにとんでもない怪物だ。あの複雑怪奇な原発の構造を理解しているエンジニアは世界に一人もいない…

目次

1 元原発技術者が言える原発の危険性(3・11事故発生時、なにを思ったか?;自分の過去の仕事;私の認識の変化 ほか)
2 事故のあとだからこそ言えること(科学・技術を超えた問題;事故の原因―天災か人災か?;同じ事故が柏崎で起きていたら? ほか)
資料(「原発を並べて自衛戦争はできない」;紙芝居『ちいさなせかいのおはなし』;内部被ばくについて基礎知識を得るための参考書の紹介)

著者等紹介

小倉志郎[オグラシロウ]
1941年5月、東京生まれ。慶応義塾大学工学部機械工学科卒、同大学院修士課程機械工学専攻修了。日本原子力事業(株)(後に、東芝に吸収合併される)に入社。35年間一貫して、原子力発電所の見積・設計・建設・試運転・定期検査・運転サービス・電力会社社員教育などに携わり、2002年3月定年退職。原発の基本的な構造や本質的危険性についての講演会などを精力的に行っている。また、紙芝居「ちいさなせかいのおはなし」をつくり、各地で上演を行う。2012年には。国会事故調の協力調査員に採用された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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coolflat

11
新しい原発は古い原発よりも危険性が高くなる側面があると言う。なぜなら計算技術の発達によって発見された余裕がどんどん削られていく側面があるからだ。昔は詳細な計算ができないために、安全を考慮して肉厚などを工学的な経験と勘で分厚くしていたと言う。また再処理工場の完成の遅れから、使用済み燃料プールのラックを60体用から90体用に改造すると言う。これも余裕度を削る改造だ。技術が発達しようが、経済性のために安全性は削られる。「原発の全体を隅々まで一人で理解している技術者はこの世の中に一人もいない」というのは正に至言。2015/03/11

カープ坊や

6
安倍首相に 是非とも読んでもらいたい一冊(笑) 2014/08/21

まっさん

0
危険で経済合理性のない原発の再稼働になぜ政府はこだわるのか? その理由は... 核兵器保有のオプションを留保する、ということ。 政府の内部文書に書かれているそうです。マスコミは取り上げませんが...2014/08/07

緑のたぬき

0
東芝系原発エンジニアの原発、原子力政策への警鐘の書。現場で原発保全、汚染エリアでの作業体験があるため、文章に説得力がある。「原発は複雑なシステムであり、全体を理解している人間がいない。そのため、マニュアル通りに個々を作動しても、想定外の事象が発生すると対応できる人間がいない。」という内容が印象的だった。 2018/08/21

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