パウル・ツェラン詩文集

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パウル・ツェラン詩文集

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560081952
  • NDC分類 941
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「もろもろの喪失のなかで、ただ“言葉”だけが、失われていないものとして残りました」。未曾有の破壊と喪失の時代を生き抜き、言葉だけを信じつづけた20世紀ドイツ最高の詩人の代表詩篇と全詩論。改訳決定版。

内容説明

未曾有の破壊と喪失の時代を生き抜き、言葉だけを信じ続けた20世紀ドイツ最高の詩人の代表詩篇と全詩論。改訳決定版。

目次

1 詩(罌粟と記憶;敷居から敷居へ;ことばの格子;誰でもないものの薔薇;息のめぐらし;糸の太陽たち;迫る光;雪の区域)
2 詩論(講演;散文)

著者等紹介

ツェラン,パウル[ツェラン,パウル][Celan,Paul]
1920~1970。旧ルーマニア領、現ウクライナ共和国内のチェルノヴィツでユダヤ人の両親のもとに生まれる。ドイツ語を母語として育つ。第二次世界大戦が勃発、ドイツ・ルーマニア連合軍によりチェルノヴィツが占領されると、両親がナチスの強制収容所に連行され、父は病死(または射殺)、母は殺害される。ツェランは強制労働収容所で肉体労働に従事。44年、チェルノヴィツに帰還後、収容所などで書いてきた詩をまとめ始める。45年、ブカレストに移り、翻訳者・編集者生活を送りながら、新聞に詩篇を発表

飯吉光夫[イイヨシミツオ]
1935年旧満州奉天生まれ。59年東京大学独文科卒。62年同大学院修士課程修了。73~74年ベルリン・パリに滞在。首都大学東京名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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燃えつきた棒

29
鈍な詩的感性しか持ちあわせていない僕には、何度読んでも「死のフーガ」しかピンと来なかった。 いや、そればかりか、唯一心に響く詩であったはずの「死のフーガ」さえも、僕の中で大きな変質を被ってしまったように思える。/ 【あけがたの黒いミルク僕らはお前を夜中に飲む  僕らはお前を昼に飲む死はドイツから来た名手  僕らはお前を夕方に朝に飲む僕らは飲むそしてまた飲む  死はドイツから来た名手彼の眼は青い  彼は鉛の弾丸(たま)を君に命中させる彼は君に狙いたがわず命中させる 2025/05/15

fishdeleuze

22
ツェランの作品集から詩の抜粋、ならびに詩論集(講演録やアンケートに答えたものなど)を編んだもので、編集のコンセプトはafter 3.11とのこと。強制収容所における極限状況を通り抜けたツェランの言葉は、最初よくわからなかったのだが(今でもわかっているとはいえないのだが)、そのバックグラウンド(極限状態を通り抜けたこころ)を詳細な解説で読み、ふたたび本をめくり詩を何度も読み返すうちに、すこしずつからだに染みこんできた。安易な同化を拒むような力強さと、晩年に近づくにつれ詩が祈るように響くように思え、また捲る。2015/10/06

三柴ゆよし

20
詩、詩論、散文の三部構成からなる作品集。饒舌の背景には言葉を信頼できなかった者に特有のイロニーがあるが、沈黙の内奥には生まれ出ることのできなかった言葉たちの地獄が存在する。そうしてまた、一片の言葉をも生み出すことができず、埋葬された者たちがいる。ナチスの収容所を経て、詩作を重ね、セーヌの流れに身を投げたドイツの詩人について、私は多くを知らないが、語るべき言葉を持たなかった者にかわって、語られなかった言葉を語った詩人の、現実に対する絶望と、言葉に対する希望の声は、たしかにすくいとることができたように思う。2012/07/03

長谷川透

17
重い音色、ツェランの綴る詩の言葉は鋭く読者に刺さるというよりは、得体の知れぬ鈍器で躰を殴られて痺れ震える(しかし、躰のどこを殴られたかは見当つかぬ)ような感覚を得た。たった一つの言葉であっても、その背後には、「語らないこと」と「語ること」の鬩ぎ合い、又、それ以上にアウシュビッツに散った数百万人の「語ろうにも語れなくなった者たち」の声を孕んでいる。著者もアウシュビッツに収容され、絶望の淵を生き、恐らく些細なことが契機となり生き残ることができた。そして同時に彼は散った仲間たちの声を背負って詩を書き続けたのだ。2013/04/15

Bartleby

14
石原吉郎と同様、収容所体験を潜り抜けてきた人間の言葉が、以前のままでいられるはずがない。美しいだけでいられるはずもなく、陳腐な醜さでさえ、いまはまだ美の範疇に入る。文法は歪み、メタファーは引き裂かれ、言葉が出血する。パウル・ツェランの詩を支配しているのは圧倒的な沈黙だ。おそる、おそる、紡ぎ出された言葉はむしろ、沈黙の深さを測るために投げ入れられた、単なる小石でしかない。2022/10/21

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