出版社内容情報
人間を犯罪へと駆り立てる衝動とは何か? 池田小事件、秋葉原事件や探偵小説を題材に行為の瞬間に立ち現れる「真空状態」を析出。動機を規定する深層を抉り出す。大澤真幸氏推薦。
内容説明
動機を規定する深層へ。現代社会の最大の謎、無差別殺人の謎を探求する。
目次
夢野久作―現実界の探偵
島尾敏雄―不安の文学
武田泰淳―他者との遭遇
殺人禁止の掟とその効力
不特定多数を狙う犯罪
対象不特定の報復
著者等紹介
作田啓一[サクタケイイチ]
1922年生まれ。京都大学文学部哲学科(社会学専攻)卒業。現在、京都大学名誉教授。戦争責任の論理を追った『恥の文化再考』(筑摩書房、1967年)で脚光を浴びる一方、人間の行動を価値の次元でとらえた『価値の社会学』(岩波書店、1972年、岩波モダンクラシックス、2001年)で戦後社会学の方向を決定付けた。その後、文芸社会学を提唱するとともに、近年は『Becoming』誌を舞台に酒鬼薔薇事件など凄惨な犯罪に現れた「非合理的な動機」を探究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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