フクロウ―その歴史・文化・生態

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  • サイズ B6判/ページ数 204,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560081815
  • NDC分類 488.75
  • Cコード C0040

出版社内容情報

知恵のシンボルか、それとも凶兆の使者か? 最古の鳥類とも言われるこの謎めいた鳥の歴史・文化・生態を、『裸のサル』で知られる著名な動物行動学者がユーモアを交えて存分に解き明かす。

内容説明

「知恵の鳥」は賢くない?最古の鳥類とも言われる鳥は、どのように人間の目に映り、崇められ、忌避され、愛されてきたか?洞窟壁画から「ハリー・ポッター」まで、『裸のサル』で知られる動物行動学者がその謎と魅力を解き明かす。カラー・モノクロ図版多数。

目次

第1章 有史以前のフクロウ
第2章 古代のフクロウ
第3章 フクロウの薬効
第4章 象徴としてのフクロウ
第5章 エンブレムになったフクロウ
第6章 文学におけるフクロウ
第7章 部族にとってのフクロウ
第8章 フクロウと芸術家
第9章 典型的なフクロウ
第10章 ユニークなフクロウ

著者等紹介

モリス,デズモンド[モリス,デズモンド][Morris,Desmond]
イギリスの著名な動物行動学者。1928年ウィルトシャー生まれ。バーミンガム大学、オックスフォード大学大学院で動物行動学を学ぶ。56年ロンドン動物園のテレビ・映画制作部門長に就任。59年よりロンドン動物園の哺乳類学研究部長を8年間務める。そのかたわら、テレビ番組や映画で動物のドキュメンタリーを制作。67年刊の著書『裸のサル』(角川文庫)で一躍有名となり、その後も数々のベストセラーを生み出している。美術への造詣が深く、シュルレアリスムの画家としても知られる

伊達淳[ダテジュン]
1971年生まれ。和歌山県那智勝浦町出身。関西学院大学商学部卒業。東京外国語大学欧米第一課程卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

り こ む ん

26
先日、富士花鳥園にて、フクロウを堪能した事から、興味が湧いて手に取った本。歴史、文化、生態をザックリだけど、分かりやすくお話してくれている感じので、方苦しくなく読めた。歴史、文化を読むと、個人的に、あの丸ッこい目とむっくりした姿で、福を呼び、苦労を取り去る。かわいい鳥と思っているフクロウだけど…闇夜に生きる生態は、場所によっては、死を司る、不吉な鳥にも見えるんだな…善悪の矛盾した人間の勝手なイメージで、翻弄される?フクロウ。そのお陰で大事にされたり、殺されたり…フクロウは、ただ、普通に生きているだけな2014/05/03

つちっち

10
野生のフクロウを見たことある人は少ないんじゃないだろうか、ペットショップや動物園でしか私も見たことないです。やっぱり気になりますよね、この平べったい顔。空虚な瞳。すごく見られている、いや見抜かれていると感じます。そんなところから<知恵>の象徴となったんでしょう。いまではあまりイメージありませんけど<邪悪>の象徴としても昔の人は見てました。「ほーほー」なんて呑気に鳴く種はほぼおらず、実際はすさまじく叫ぶそうです。そりゃ夜中にそんな声聞いたらビビりますよね。2022/04/23

梟をめぐる読書

6
動物行動学者でありシュルレアリスム画家(!)でもあるという著者のフクロウに対する豊富な知見(とりわけ記号・象徴としての文化史的側面について)と、それでも「フクロウが人類にとって身近に感じられてきたのは、その頭部が人間に似ているからにすぎない」と割り切ってしまえる明快な語り口を存分に楽しんだ。有史以前の壁画から現代アートまで図像としてのフクロウはもちろんのこと、生態を解説する章では珍種のフクロウの写真も多数掲載されており、まさにフクロウに萌え殺される一冊。2011/11/26

ほしけも

3
人間から見たフクロウの本。生物、無生物にかかわらず人間というものは「キャラ」をつけたがる。まず印象から入る。迷信がまかり通っていた時代にはそれが全てで 動物を「邪悪」とか「神聖」とかレッテルを貼って虐殺したり崇めたりしてた。 「知的(悪賢い)」「死と関わりが深い」「昼寝てるなまけもの」というキャラ付けがどの国でも似通っているのが面白い。2012/12/21

コウみん

2
フクロウは昔から人類には神の変わり者として思われた。 芸術作品でも文学でもフクロウは知恵の象徴、物語にはアドバイスをする役とかたまには悪役にもなったりする。 最近にはハリーポッターの影響でフクロウの魅力が分かる人が増えた。2022/05/24

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