内容説明
ファシズムの建築思想を詳細な資料と豊富な図版をもとに解説。独裁者は権力を緻密に演出する建築家であった。
目次
第1章 建築をめぐる旅
第2章 ムッソリーニの都市ローマ
第3章 ヴェネツィア宮にて
第4章 建築家になりきって
第5章 ピアチェンティーニとムッソリーニ
第6章 一つの様式を目指す建築
第7章 全体主義の加速と建築
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いなお
3
建築の政治的利用について/ヒトラーとの比較もされていた/たしかにイタリアの建築に通じていないと本書の本当の価値はわからない2010/11/22
あまたあるほし
1
貴重なムッソリーニ本。ヒトラーよりムッソリーニが面白い。2010/10/21
メルセ・ひすい
1
13-105 赤47 知らないでしょ!左官工の統領ムッソ・・簡単に壊れないように!ことさら頑丈に!だから今でも伊太利全土に君臨している んです。ここは世界の文化遺産の70%が集中するローマ帝国を承継する国家のはず?しかし、社会システムの慢性的な機能不全、若者の粗暴化、経済・行政の不全…「彼」がいた頃の社会の方がずっと規律があった。巷で コンナ溜息が・・・。建築は映画と並んで、権力を演出する有効な手段として機能してきた。独裁者は権力を綿密に演出する建築家であった…。ファシズムの建築思想を、詳細な資料で解説2010/06/21
kozawa
1
ホントに味わうには、イタリアの当時と建築に通じてないとつらい。でも良書。それでも素人目には例示の写真の建築は美しい。2010/06/10