出版社内容情報
フランス革命でも産業革命でもなく、1786年のモンブラン初登頂こそがヨーロッパ近代の幕開けであった――こんな挑発的命題を立証する表題作をはじめとする痛快な登山エッセイ集。
内容説明
フランス革命でも産業革命でもなく、1786年のモンブラン初登頂こそが、ヨーロッパ近代の幕開けである―こんな刺激的命題を立証する「ヒト、山と出会う」をはじめ、人類の祖先の二足直立と登山の関係、山に登りたいという人間の欲求の底にある生理と心理など、きわめて斬新な登山観を軽やかに綴る名エッセイ。
目次
第1章 ヒト、山と出あう(モンブランの策謀;暗い黎明 ほか)
第2章 山がなくてもヒトは登る(立ちあがる不利;衝動あって目的なし ほか)
第3章 体験ごっこ(無欲の正体;快感体験のハシゴ ほか)
第4章 触覚のビッグバン(カスパーズ・ワンダー;無機工房 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Pー
21
読メの中で読了はわずか一人というこの迷作。 ヨーロッパ近代の幕開けは産業革命でもなくフランス革命でもない。。それは1788年のアルプス山脈最高峰モンブラン初登頂だった!初っ端から刺激的な発言が飛び出す。作者はおそらく無類の山好きさんだろう。さらには人類が山に惹かれ登るのは祖先の二足直立がもたらしたものだとのこと。また山に登りたいという人間の欲求の根源を偏見と独断で説いた山と人間のお話し。「なぜ山に登るか?」 答えは「そこに山があるから」という名文句、これで十分なのに。。。疲れた~!2019/03/07