白水Uブックス<br> 太郎冠者を生きる

白水Uブックス
太郎冠者を生きる

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  • サイズ B40判/ページ数 207p/高さ 18X12cm
  • 商品コード 9784560073131
  • NDC分類 773.9
  • Cコード C0274

出版社内容情報

 初舞台以来50年を過ぎた著者は、戦後と共に青春を生き、伝統に対して危機感を持つところから世に出た。狂言に対する疑問が、やがて情熱に変貌してゆく一人の演者の姿がここにある。「芸の探求は技術から入って人間修業に至る」と言う当代随一の狂言師による、人間性豊かな自分史。

内容説明

伝統に対する危機感をもって青春時代を送った著者の、狂言への疑問はやがて情熱に変貌してゆく。「芸の探求は技術から入って人間修業に至る」という著者の人間性豊かな自分史。

目次

1 幼少のころと祖父万斎
2 父万蔵との稽古
3 子供から大人への修業
4 歌舞伎への関心
5 父との舞台
6 万作襲名
7 狂言の向上をめざして
8 新しい試みと狂言ブームの中で
9 観世寿夫との交友
10 『奈須与市語』の競演
11 狂言の場の拡大
12 『釣狐』に憑かれて
13 『釣狐』の型
14 万蔵の芸
15 『花子』の演出
16 外国との交流
17 はじめてのアメリカ
18 つづく外国公演と狂言指導
19 中国との交流
20 『餓鬼供養』と『子午線の祀り』
21 間狂言と狂言の舞歌
22 太郎冠者に鍛えられる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

72
狂言師・野村万作さんの幼少期からのご自身と狂言との関わりなど半生について書かれた本。私が知っているのは現在舞台に立たれている万作さんの姿くらいなので、20代・30代の頃に狂言という芸能のことを真剣に考えたり様々なジャンルの方達と新しいことにたくさん挑んでいた姿を垣間見てとても新鮮だった。写真がないのが寂しいと思ったら最初に出版された単行本は写真があったらしいのでそっちが読みたかったかも^^;2016/02/28

zag2

21
この2ヶ月ほどの間に読んだ本を一括記録。 本書は20年以上前の本ですが、今や人間国宝となられた野村万作さんの当時の思いが書かれています。正直のところ三、四十年前に観た万作さんの印象は、もの凄く上手だけれど理屈っぽい感じを受けていました。釣狐で有名ですが、けっして面白い狂言ではありません。どうしてそういう演技をされていたのか、本書を読んで良く分かった気がします。2023/08/06

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