出版社内容情報
異国の街で寄宿学校の教師として生きる英国女性の内面を描き、『ジェイン・エア』以上に円熟した傑作と称されるブロンテ文学の到達点。
内容説明
海を渡り、ラバスクール王国の首都ヴィレットへ辿り着いた身寄りのない英国女性ルーシー・スノウは、女子寄宿学校を経営するマダム・ベックに雇われ、英語教師としての生活を始める。学内で起きるさまざまな小事件、幼馴染との再会、胸に秘めた思いと痛切な孤独の痛み。運命に立ち向かうヒロインの心理的陰影に富んだ語りの魅力で『ジェイン・エア』以上の傑作と称されるシャーロット・ブロンテの文学的到達点。
著者等紹介
ブロンテ,シャーロット[ブロンテ,シャーロット] [Bront¨e,Charlotte]
1816年、ヨークシャーのソーントンで英国国教会牧師の娘として生まれる。4歳の時に転居したハワースの牧師館で、幼い頃から弟や妹たちと物語を作って遊ぶ。寄宿学校で学び、学校教師、家庭教師として働いた後、1842年にブリュッセルのエジェ寄宿学校に留学。帰国後、学校開設を目指すが生徒が集まらず断念。1846年、「カラー・ベル」の筆名で妹エミリ、アンとの共同詩集を自費出版。続いて取り組んだ長篇小説『教授』は出版社に断られるが、第二作『ジェイン・エア』(47)が刊行されると大評判となる。『シャーリー』(49)、『ヴィレット』(53)も好評を博した。1854年、父親の牧師補アーサー・ニコルズと結婚するが、翌1855年死去。1857年、『教授』が死後出版された
青山誠子[アオヤマセイコ]
1931年名古屋市生まれ。英文学者。1956年東京大学大学院修士課程修了。共立女子短期大学教授、フェリス女学院大学教授、青山学院大学教授を歴任。2000年春、青山学院大学を定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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孤独な建築家の本棚
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鳩羽
7ember
amanon