白水Uブックス<br> ゴドーを待ちながら

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ゴドーを待ちながら

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  • サイズ B40判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560071830
  • NDC分類 952
  • Cコード C0297

出版社内容情報

田舎道。一本の木。夕暮れ。救済者ゴドーを待ちながら、ひまつぶしに興じる二人。不条理演劇の代名詞にして最高傑作。

【著者紹介】
1906~89年。アイルランド生まれ。フランスの小説家、劇作家。

内容説明

田舎道。一本の木。夕暮れ。エストラゴンとヴラジーミルという二人組のホームレスが、救済者ゴドーを待ちながら、ひまつぶしに興じている。そこにやってきたのは…暴君ポッツォとその召使いラッキー、そして伝言をたずさえた男の子!不条理演劇の最高傑作として名高い、ノーベル文学賞作家ベケットを代表する傑作戯曲。

著者等紹介

ベケット,サミュエル[ベケット,サミュエル] [Beckett,Samuel]
1906‐89。アイルランド出身の劇作家・小説家。1927年、ダブリンのトリニティ・カレッジを首席で卒業。28年にパリ高等師範学校に英語講師として赴任し、ジェイムズ・ジョイスと知り合う。うつ病治療のためロンドンの精神病院に通うが、37年の終わりにパリに移住し、マルセル・デュシャンと出会う。ナチス占領下は、英国特殊作戦執行部の一員としてレジスタンス運動に参加。『モロイ』『マロウンは死ぬ』『名づけえぬもの』の小説三部作を手がけるかたわら、52年には『ゴドーを待ちながら』を刊行(53年に初演)。ヌーヴォー・ロマンの先駆者、アンチ・テアトルの旗手として活躍し、69年にノーベル文学賞を受賞。晩年まで、ラジオ・テレビドラマなど数多く執筆

安堂信也[アンドウシンヤ]
1951年早稲田大学仏文科卒。早稲田大学名誉教授。1997‐2000

高橋康也[タカハシヤスナリ]
1953年東京大学英文科卒。東京大学名誉教授。1932‐2002(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

148
劇の始まりと終わりとを何度も問い直すような作品。ゴドーは来ると言ってないが、喬木/灌木の前で、とは言った。泥棒二人のうち一人が救われたというルカの話は、マタイやマルコが「奴は基督を罵り地獄に落ちた」と言っても否定されはしない。私達は異なる言説の一つを選ぶしかないけれど、他の言説も否定されはしないのだ。つまり私達はいつも何かを留保しながら、〈声〉の聞こえる宙空の中を生きるしかない。だから劇中の人々も科白の意味確定を留保しつつどう言い直すかを問題とし、ゴドー/ゴッド(どちらでも同じという奇蹟)を待つしかない。2017/06/15

ケイ

108
あまりにも注意書きが多くて、一々参照していると、最初はその不可思議さにかえって戸惑う。私は、ベケットを読むのは初めて。有名なこの戯曲についての具体的な知識も全くないのだけれど、まずはわからないなりに一通り読んでみるのがいいように思う。結局は長い間にされてきた解釈であったりするのだから。キリスト教がわからない部分だって、中学生の頃にシェイクスピアを読めたようにそれなりに解釈できるはずだ。ゴドーの意味するところを理解すると2人の会話の響きがまた違ってくるが、それでさえ決定された解釈でないのだからと思う。2014/09/07

吉田あや

96
「ゴドーを待つんだ」。約束したような、していないような、ただひたすらに待つゴゴとディディ。帽子や靴、ポケットの中の野菜、意味がありそうでなさそうなアイテムを交えながら、禅問答のように繰り返される一種狂気のようなやり取りは時に酩酊するように最高の退屈をもたらしてくれる。羽ばたきの音、木の葉のそよぎ、砂の音、囁きざわめく遠い日の景色や誰かの言葉のように一切は二人を通り過ぎていく。二人はアダムとイヴのようであり、友や家族のようでもあり、ただ独りのようでもあり、ベケットの人物造形の懐の深さに感嘆する。(⇒)2020/03/22

Kajitt22

81
その昔、『ゴールデンサークルのオーネット・コールマントリオ』というLPレコードの、3人が雪の林にたたずむジャケット写真を『ゴドーを待ちながら』の舞台のようだといったジャズ評論家がいた。アルトサックスの悲しげな叫びが、静寂を切り裂くその音楽は、私の中でこのベケットの作品を、長期熟成させてきたのかもしれない。数十年後、やっと手に取ったこの戯曲は、期待にたがわず衝撃的だった。一幕後半、2ページ以上の回文のような意味不明な圧巻の長セリフは、まさにオーネット・コールマンのインプロビゼーションのようだ。2017/03/18

翔亀

67
シェイクスピアなどに比べて遥かに実演を見たくなるが、演劇論的なことは全く抜きにしても、面白い。漫才の掛け合いのように笑わせ、その内辻褄が合わなくなって戸惑わせ、記憶と言語と時間について考えさせ、世界の虚無について絶望的になり、最後にそれでも世界は円環していくという肯定感を得る。ゴドーは救済の神(キリストに限らず)に違いなかろうが、不条理劇というより普段は隠されている人生の真実、常に救済を待ち続けているというのが人生そのものであることを、この2時間ほどの舞台が見事に思い起こしてくれる、というのが新鮮なのだ。2014/11/13

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