文庫クセジュ<br> パリの歴史 (新版)

文庫クセジュ
パリの歴史 (新版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 159,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560058534
  • NDC分類 235
  • Cコード C1222

内容説明

フランス国王とセーヌ河との娘―パリは、「世界で最も完璧な町」としてその歴史を育んできた。本書は、パリ市民の政治動向がいかに町づくりに反映されていたかという視点から、都市空間の変遷と各時代の個性的な表情を、手際よく展望してみせる。なお、巻末には解説つきの「地名索引」を付した。

目次

第1章 ある都市の成立
第2章 中世の町
第3章 近世の都市(十六~十八世紀)
第4章 十九世紀の大都市
第5章 二つの戦争の間で(一九一四~一九四四年)
第6章 首都の輝き(一九四四~一九九九年)

著者等紹介

小林茂[コバヤシシゲル]
1942年生れ。1970年早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。フランス語フランス文学専攻。早稲田大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

13
パリの都市発展史だが、類書に対して1914年以降に多くが割かれていることが特徴。五つの丘の谷間の沼地に将来の首都を見抜くとはさすがローマ人。当初は左岸の丘付近にローマの建造物、ゲルマン侵略のために、島に閉じこもり中心移動。パリは必ずしも権力の中心ではなく、そうなったのはフランス革命後(パリとヴェルサイユの対立は続くが)。大戦直前期の290万という人口がピークでその後徐々に人口減少(周囲は人口増加)。20世紀末の30年間に、周辺部に続々と未来的な建造物が建てられる、その掉尾を飾るのがミッテランの図書館。2020/04/13

うえ

8
パリの歴史は戦いの歴史。「首都の革命精神は七月王政のもとでも鎮まることはない。1831年3月14日、サンジェルマンロセロワ教会でのベリー公のためのミサは市街戦に変わり、衝突は大司教館のなかにまで及んで、館は荒らされる。翌年6月5日には、コレラで没したラマルク将軍の葬儀が二日間の革命行動の口火を切る。反体制リベラル派の主導者の記憶を讃えるために、共和派は葬列の道筋の全体に沿って立つ…軍隊と共和派の衝突の衝撃はサンメリ教会前で夜通し続く。1835年、フィエキスによる国王に対する襲撃失敗は死者18人を出した」2020/12/17

MI2

1
レユニオン大学教員で,インド洋社会研究センター(CRESOI)研究員のYvan Combeau氏による,パリの歴史概説書。 本書の中で多数引用されているように,パリはフランス王国そのものであり,フランス王国の心臓である。それゆえ,パリの歴史を概観することは,フランス王国の歴史の概観でもあるのだと思う。 解説で小林茂・早大文学学術院教授がお書きになっているように,この本の特徴は,第一次世界大戦以降の歴史にかなりフォーカスが当てられていることだ。そして,エチエンヌ・マルセルに関する記述にも特色が現れている。2012/02/16

rbyawa

1
フランク王国以前、もっと言うとパリシィ族(多分『ガリア戦記』に当たるべきなんでしょうが、そもそもパリシィってのもローマが勝手に呼んだ)の頃をもっと知りたかったなー、というのが正直なところなんですが、セーヌ川に浮かぶシテ島から始まった、というパリは幾度かの王の改装と拡張、首都から外れるようなことがあっても、常に「外から来るものはまずパリを侵し、彼らが帰るとパリに戻る」という歴史の繰り返し。少々歴史的には不満は残りますが、面白い内容でしたw2009/11/05

Yasuhiro

0
簡潔にパリの歴史を網羅 有史から 世界大戦後の踊り狂った様子 「街角が全て歴史」ゲーテ 2023/05/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/273455
  • ご注意事項

最近チェックした商品