出版社内容情報
イタリア半島の付け根に位置する水の都――ヴェネツィアの歴史を、その起源から今日まで政治・経済・文化の諸相にたどる。芸術家たちをも魅惑してやまない都市へのオマージュ。
内容説明
イタリア半島の付け根、アドリア海最奥部に位置する水の都―ヴェネツィアの歴史は、潟と運河と島からなるという地理特性さながら、独特の輝きを放っている。本書は、その起源から今日までを政治・経済・文化等の諸相にたどり、観光都市としての人気の秘密に迫る。巻末には地図・歴代元首・人口推移表を収録。
目次
第1章 起源
第2章 勢力の拡大
第3章 黄金時代(13‐15世紀)
第4章 栄華と凋落(16‐18世紀)
第5章 滅亡から今日まで
おわりに ヴェネツィアの神話的イメージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
funacor
1
1797年以降の、ヴェネツィア共和国滅亡後の歴史まで記述しているのが珍しい。その凋落のさまを知るにことで、奇跡とも思える復活を遂げた現在のヴェネツィアが、ますます美しく見えるようになると思う。2011/06/21
ちびび
0
共和国滅亡後の現在にいたるまでのヴェネツィアについても書かれているのが興味深い。読んでいて面白いのはやはり、建国~15世紀あたりの国力が右肩上がりになっていくくだりだけれど。個人への権力集中を排除しつつ少数精鋭で舵取りするシステムを作り上げたからこそ、権力闘争が少なく、効率よく国力を活かせたので自由と独立を長く保つことができた。が、そのシステムが新しい時代に適用しなくなったときには、改革すべき指導者層が硬直化してしまっていた。新しい人材が入り込む隙がなかったのが一因とすれば皮肉なものだ。2014/03/05
柴犬 太郎
0
なんとなく購読。この潟の町が発展した歴史がわかる。2009/08/22