出版社内容情報
8世紀~15世紀末、イベリア半島を舞台に、イスラム教徒とキリスト教徒との間で行なわれた戦い――スペイン語で「再征服」を意味するレコンキスタ(国土回復運動)の顛末を詳細に語る。
内容説明
八世紀初めから十五世紀末にかけて、イスラム教徒はイベリア半島を支配した。その奪還を目指したキリスト教徒による国土回復運動が「レコンキスタ」(スペイン語で「再征服」の意)と呼ばれる。本書は、中世スペインで繰り広げられた両教徒間の戦いについて、詳細な解説を加えている。図版多数収録。
目次
第1章 イスラムの覇権
第2章 コバドンガからトレドへ―722年~1085年
第3章 イスパニア十字軍―12世紀~13世紀
第4章 国土回復運動の社会
第5章 グラナダの戦いからモリスコの追放まで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュンジュン
11
スペイン史において、781年間にも及んだイスラム時代は何だったのか?著者の見解は国家形成に多大な影響を与えたとする。故にレコンキスタ(711~1492)を語るうえで、イスラム諸勢力にも紙数を割く。当然といえば当然、ただ僕にとっては欠点となった。西川女史「レコンキスタ時代の王たち」は気持ちがいいくらいに”王の戦い(キリスト教側)”に特化している。おかげでシンプルイズベスト、分かり易かった。翻って本書、コンパクトに詰め込んでいるものの、ややこしい。馴染みがない歴史だけにもう少し分かり易さが欲しかった。2023/05/18
こずえ
0
イベリア半島をめぐって数百年キリスト教徒の執着したレコンキスタ。ロマンじゃないですか?新書なので導入に。