出版社内容情報
自慰行為の歴史を遡ると、聖書にたどり着く。旧約聖書のオナンの行為(オナニズム)は、はたして自慰行為と呼べるのか? 本書は、マスターベーションという身体行為を神学・精神分析学・倫理学・病理学を視野に入れながら考察し、オナニズムに対する見かたや感じ方の変遷を語る画期的な著作。
内容説明
自慰行為の歴史を遡ると、聖書に辿り着く。旧約聖書のオナンの行為(オナニズム)は、はたして自慰行為と呼べるのか?本書は、マスターベーションという身体行為について神学・精神分析学・倫理学・病理学を視野に入れながら考察を重ね、オナニズムに対する見方や感じ方の変遷を語る記念碑的な著作。
目次
第1章 肉欲の罪と衛生学的道徳
第2章 社会的タブーと覗き趣味
第3章 精神分析学の貢献
第4章 倫理学から病理学へ
第5章 自伝、小説、絵画とマスターベーション
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nappyon
2
さくっと読める、キリスト教圏の自慰の歴史。ちょこちょこ当時の文章が引用されて話が進んでいく感じなので雰囲気を想像しつつ楽しく読めました。時代はだいたい中世から、メインは18C以降。美術についてはあまり充実してませんね…(まぁ事例もないのだろうけど)。もうちょっと考察みたいなのがあったら、もっと楽しかったかな。2012/07/09
ashigaru99
1
訳がいいのか読みやすい。訳者である金塚貞文の解説もいい。19、20世紀の自慰に対する言説がどういうものだったかを多くの引用でもって説明している。2011/07/15
壱萬参仟縁
0
冷やかし半分で借りてきた。日本社会が少子高齢社会に拍車がかかっている。自慰行為に耽るしかない単身世帯の増加であるが、自己満足行為であると思える。フロイトは幼少期から思春期までの分析を行っている。幼少期の行動が、その人の人生をかなり規定してしまう気もしてくる。彼は、自慰常習犯=中毒患者のレッテルを張っているが、どんなものだろうか。社会からの偏見に耐える単身者像がみえる。現代日本の実態をみるとき、単身者の哀しき像が見え隠れするのだ。2012/05/25
れい
0
何でこんな本を…と言われても、「面白そうだから」としか言いようがありません。しかし、テーマは結構面白い(個人的なことほど普遍的、の法則)のに、全体的にまとめ方が微妙な気がする。原文がそうなのか、それとも翻訳のせいなのか…。訳者がみすず書房から出した「オナニズムの秩序」を読もうかと思ってこっちを先に読んだけど、もういいやって感じ。2011/06/27
zeroset
0
いくらでも面白くなりそうな題材なのに、なんだか散漫な印象の本だった。2007/10/25
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