出版社内容情報
古代の秘教に始まるあらゆる思想の流れは、ルネサンスの150年間に合流し、この《るつぼ》の中で燃焼し爆発した。本書は、人間の思考が及びうるあらゆる領域、神・人間・自然・政治・社会について既成の体系と価値を破壊し、新たな価値を創造しようとした巨人たちの努力を的確に描き興味深い。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
8
「ボダンは、ルターや、さらに「正しい君主制においては、攻撃することも防衛することも、また国王の生命に危害を加え、あるいはその名誉を侵害することも決して合法でないことを指摘している」カルヴァンを引用することになる。要するに国家の調和は君主の英智により保証されるのである。しかし国家を具体的に組織するには、地理上・風土上の条件を考慮するほうが適当である。そこでボダンは気質・風土の類型学を念入りに構想し、その結果、条件によって異なった国法を定めることを提案している。…モンテスキウはこれを忘れないであろう。」2022/03/03
百草丸
1
「第一章 ユマニスムとプラトニスム、三、マルシリオ・フィチーノとプラトン神学、四 ピコ・デラ・ミランドーラとサヴォナローラ」のみ読む。 「サヴォナローラにおいて、われわれは十六世紀のイタリア史に極印を押すことになる一連の悲劇的事件の影を、はっきりと認めるのである。そして勝ち誇った寛大なユマニスムは、彼と共に火刑の炎に姿を消すのである・・・・・・」p.53。 cf.形骸化したルネサンス、マニエリスム(『デカルトの旅/デカルトの夢』田中仁彦) 2017/12/17
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- 和書
- 盲獣 江戸川乱歩文庫